なんだか骸さまは、今日は変な人だった (それはいつもの事だろうとかいうべきではない)(めんどくさい)
猫(見知らぬ世界へ!)
骸さまは今クロームだ。何がクロームかというとめんどいので、勝手に理解してほしい。とりあえずクロームだ。なのに今日は骸さまだ。何か骸さまかというともういうともめんどいので、俺はもうなにもいわないっていうかいわなくていいよね。
「千種」
骸さまが、いつもの如くクフクフ笑いながら俺の顎にすっと手を伸ばした。なんていうかとてもいいたくないことなんだけど、空気的にはこのままビーとエルな世界に入っちゃってもよさそうなかんじだ。勘弁願いたいめんどい。
「僕は常々思っていたのですがクフフ僕のクフフ幻覚はクフフどこまでもつものなのでしょうかねクフフフフ」
この人はどうしても会話の間にクフクフいわないと気がすまないらしい。なんだかたぬきみたいだ。日本語にある、たぬきの挿絵で書く文章で、たちゃたんたたたとたよたためたん? みたいな。あ、痛い舌つった。
とりあえず骸さまは俺の顎をひっつかんだままで、「実験してもかまいませんか」。後ろの方で犬がきゃんきゃん吠えて、「顎をつかんでもいやがらないヤツはマゾなんら!」とかいってる。おまえいい加減舌回り直した方がいいよめんどいけど。
なんか俺はめんどいので、適当に頷いてみた。っていうか頷かなくてもどうせ骸さまは次の段階へと進んでいたんだと思う。次の段階って? 間違ってもビーとエルじゃないから安心してほしいな。え? 心配してない?
かっと、骸さまの右目が光った。なんていうか真っ赤だった。骸さまの瞳の中で、いつもなら文字が刻まれてるはずだけど、何故か俺がみえる。とろんと垂れた目と帽子は俺のチャームポイントだと思う。え、違う?
気づけば俺のチャームポイントは消え失せていた。ちがう、(自分でいうのはアレだけど)どこかやる気のなさそうな目以外全部がちがってた「にゃーん(骸さまなんですかこれ)」 あ、今にゃーんっていった。
「十分です。どこからどう見ても立派な獣ですよ千種」
「けものらって! ぷぷー! 笑っちゃうびょーん!!」
気づけば俺と反対にでっかくなってしまった二人を見ると、犬が指をさしつつ、腹をかかえて大爆笑しているらしい。俺的には犬の方が笑いを誘うんだけどどうなのいぬ。
骸さまは、随分小さくなった俺の体の首根っこをひょいっとつまみ上げて「これからどうしましょうかねぇ」なにどうする気なんですか骸さま。「段ボールにつめこんで外に放置がいいれす!」なにいってんだちょっと「いいですねぇアナタにしては面白い事いうじゃありませんか」ああああ骸さま(めんどいから抵抗はしないけど)
「にゃーん(あまりお戯れはやめて下さい)」
「「ぶぷー!!」」
1000のお題 【480 顎をとらえる】

2007.12.24
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