| *もし三上とではなく、笠井とくついたらなif 「タクミくーん」 彼女の声が、聞こえた。 完結リクエストより 幸せのかたち へへへ、といいながら、べったりと背中に張り付いてくるこの人は、本当に少しは行動を自重してもらいたいものだ、と思いながらも、口の端の方が、へらりとしてしまう。「…先輩」「んー?」「(ダメだ何も言えない)……もういいです」 この人は、本当に僕と付き合っているという事を自覚しているんだろうか。いや多分していない。寧ろ、付き合うという行動を理解しているのか。……していなかったらどうしよう。 けれども彼女が背中にぴったりとくっついて、その体温がどくどくと僕に流れてきて。それだけで僕はもう満足な気がする。 のんびりすればいい。時間を掛ければいい。先輩と居る事ができたらいい。 僕はあなたが好きだから 「タクミくーん」といいながら、私はタクミくんにぺったりくっついた。 あの時、(…えと、タクミくんに、き、き、き、……ちゅーされたとき)に、ぎゅ、と抱きしめられて、「先輩僕と付き合ってください」といわれた。付き合うってなんだろう、っておもったけど、「うん」と私は首を立てにこっくりふっていて。そのとき、ほにゃりと、くずれたタクミくんの顔を見て、何だか私の中が、ぽかりと暖かくなった。 最初は付き合うってなんだろう、って思ったけど、今じゃちゃんと知ってるよ。に一晩かけて教えてもらったの。実はまだ、あんまりわかってないんだけど、つまりは一緒にいれて、嬉しくて、楽しくて、どきどきする人と、付き合うんでしょ? ぴったりくっついた部分から、ドクドク、タクミくんのあったかさが流れてくる。それで、私もドクドクするよ。ねぇタクミくん。これじゃダメなのかな 私はあなたと一緒にいたい この頃タクに彼女が出来た。別にそれは全然いいんだけど(むちゃくちゃ羨ましいけどさ)けれども一番の問題逢い引き場所が部屋ってどうよ? そりゃ俺だって、タクと先輩がくっついたらいいなとか色々思ってたさ。でもそれとこれとは別問題。 タクの部屋は俺と同室なのを忘れないで欲しいっての。 今だって部屋のドアの前にペタリとくっついて中に人がいないか確認してる(あーあ、俺の部屋だってのに) ついでに聞こえてくる、いちゃいちゃした声には、もうホント、羨ましすぎるっていうか。 あーあ、俺も彼女が欲しい! ああもうお前らホントバカップル! たとえばピタリと隣にいる肌越しだとか たとえば流れるような体温だとか たとえばドアから聞こえてくる音からだとか (幸せだなぁ)(すっごく幸せ)(幸せそうだなぁ) とくりとくりと時間が流れて、もしかしたらの可能性。 それは一つの可能性。 (しあわせですよ) →戻る 2007.08.08 |