「…三上くん、三上くん」
第0話 幸せの青い小鳥
どっかから聞こえる、これがXで、これがYで、なんて子守歌以外の何者にもならない声が遠くで聞こえる。うっすらと開けた目で見ると、残り10分。これくらいなら残りも寝ちまえ なんて机に突っ伏した時だった。
こつん、と頭へと小さな衝撃。
本当に小さなその衝撃に、ん?と眉を軽くひそめてみる。
ふい、と隣の席を確認すると、でっかい目を、さらにでっかくさせたヤツが一名。
「三上、くん」
ひっそりと、小さなその声に、起きたばっかの俺の頭には甘く響く。
「…起きなきゃダメだよ」
甘い、甘いその声は俺の脳みその置くまでずんずん浸透する。
ヤバい、もう色々とヤバい。
「起きて?」
くい、と首を横へと向けながら、じーと見つめてくる黒目がちの大きな目。
俺が起きた事を確認すると、ソイツは満足そうに微笑んだ。
ああ、もうヤバすぎるぞオイ。
この、バカヤロウ
1000のお題 【444幸せの青い鳥】

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