私は、決意しました


口から先に生まれた桃太郎伝説




「だとーう! 三上、あきとぉ!」
「いや、三上亮」
「妥当! 三上亮!」
「いや、打倒だから、打倒」

ズビシィ! と人差し指を天(井)へと突き刺してきらりと光らせる私の目。
なのに、なのに、ったら。

「なーんで、テンション下げるような事いうかなー?」
「それは、がお馬鹿だから」
「バカっていうな!」

と一つ挟んだ机をバシバシと叩いて、ギロリ、と私にしては力強く睨んでみる。けれども彼女にとってこんな事へでもないらしく(あ、ちょっと下品?)窓の外でピーチクパーチク飛んでいる小鳥さんを観察中。

「なんで」
「ん?」
「なんで、打倒三上なの?」

視線は小鳥さんへ向けたまま。けれども私へとはっきり問いかける声。
その声へと返事をすべく、再び私は拳を握る。

「そんなの、決まってる!」

理由は一つ

「バカっていわれたから」


何故だか、ふー、と重々しいのため息が聞こえた気がした。




1000のお題 【973 口から先に生まれた桃太郎伝説】





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