ぴらりと舞い散る
ナチュラル。
「あ、三上クン、これなんかどう?」
うすっぺらい紙をにやつく笑みでパタパタと振る、写真部部長。噂では部費が足りなくなったとかで先生に泣きついた挙げ句、自分で稼いでこいとの申し出を受けた という噂だ。
「コレとかさ、マジベストショット! サッカー部の皆さんに大人気だよん」
にやにや。にやにや。
その薄い紙を顔にベタリと貼り付けて、さあ見ろといわんばかりのそれは
「………肖像権の侵害じゃないのか」
「いやいや、自然と戯れて撮った写真の中に彼女が混じっていただけサァ」
バカバカしい。と一つのため息に、くるりと踵を返してそのまま教室へと向か おうとしたら。
ガシリと皺になるくらい掴まれたシャツの先
「三上クン。お持ち帰りはお代を払ってからネェ」
まいどありっ
お前はきっと立派な商売人になれるよ、と太鼓判を押しそうになった。
(その向日葵のような笑みのキミに)
(きっと自然にシャッターを押してしまったのだ)
(そう、彼も、)
1000のお題 【734 向日葵のよう】

2007.01.30
|