「三上先輩って暇人なんですねぇ」
なんか今、ものすごく不名誉な事が聞こえた気がしたんだが。
勝手にそう思えばいいさ
うふふ、と今日の晩ご飯はカレーですよ。みたいな、なんでもない事のように、からぽろりと洩れたその言葉に、俺はなんて反応したらいいか、マジで分からなくなった。こっちに背中を向けて、いつもの如く、青い長ったらしいホースを手に、彼女曰くお花さん達に水やりをやっている所為で、俺のこの微妙な表情は見えない(はずだ)。うん、よかった。
「おい、暇って、何が、つーか何処が」
「だっていつもココにいるんですもん」
ぷるりと俺の右手が震えたのは気のせいじゃない。
お前は知らないんだよ、休憩時間の度に部活を抜け出してるって事を。練習が始まるギリギリまでお前んトコにいるんだって事を(いや、俺が言ってないから知らないのは当たり前か?)(いやでも察せよ!)
「俺は、暇人じゃ、ネェ」
「えー?」
クスクス洩れるの声に、耳を澄ませて。
なんか適当に流されてる気がしないでもなかったけれども。
(まぁいいか)
小さな水の雫が飛び跳ねた。
1000のお題 【790 勘違いもいいところ】

2007.02.02
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