今更なんか微妙に遅いぞ俺
中学生
「じゃ、三上先輩、お水やりよろしくお願いします」
微妙に見ているだけなんて、暇で仕方がない、と取り敢えず主張。だったら、という言葉と共にが取り出した小さな金属製のじょうろ。ギラリと光る太陽の光が反射して、微妙に眩しいそれを、は眩しい笑顔で、俺へと突き出す(っていうかお前、それどっから出した)
いや、別に、暇だから、いいんだけど。
特に何を気にするでなく、伸ばした俺の手。
特に何を気にするでなく。
ぴとっと、冷たいソイツの手が、一瞬、そう
「……っ!!!」
「うひゃ、ってせんぱい!」
バシャーン、と盛大に水がこぼれる音がする。遠くでが、「ちょっと大丈夫ですか!」と俺に声を掛けてる。おい、ちょっと待て、俺。今一体何をした。
「先輩、水かかってますよ」
するり、と伸ばされた手と共に、小さな綺麗なハンカチ。
俺の顔へと向かうソレを、思わずひょいっと持ち前の反射神経でかわす。
……小さな沈黙が走ったのは十分分かった。
「あの、何、避けてるんですか」
「いや、なんでだろう」
取り敢えず、に響くかも知れないくらいの、俺の胸の中が盛大に鳴る一つの音。血の巡りが激しくなったのかもしれないし、唯、周りが熱くなっただけなのかもしれないけど、むくむくと赤く染まる俺の頬(だってめちゃくちゃ熱いし)
ぴょい、とから出される手を、またかわして、思った。
(あ、ちょっと俺、もしかしてコレ)
(俗に言う)
それは、中学三年生のある日
1000のお題 【318 気づけよ】

2007.02,04
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