ちびは嫌いだ


恐くない、恐くない




「こんにちは、柾輝くん」

人のいい笑みを浮かべたおばさん(まあ俺からしたらおばさんって訳で、俺んちの親よりずっと若い)は、俺の視線と同じくらいの高さに腰を合わせてその場に座る。

母さんが言うには、この人は今日、俺んちの隣に引っ越して来たらしい。
「夫婦で引っ越してきたの」といいながら、笑う、その笑い方は、とても幸せそうだと俺にでも分かった。


、おいで」


遠くで隠れるように、こちらを窺う、小さな物体。
「可愛いでしょう」自慢げに今度は自慢げに笑う、そのおばさん。


ちまちまとこっちに歩いてくる様は、確かに、

「っひ、ふ、ふえ〜」
「あらあらあらあら」



…撤回。これだからガキは嫌いなんだ。



(どうせ俺の顔見ただけで、みんな泣くよ)




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