ちびは嫌いだ
恐くない、恐くない
「こんにちは、柾輝くん」
人のいい笑みを浮かべたおばさん(まあ俺からしたらおばさんって訳で、俺んちの親よりずっと若い)は、俺の視線と同じくらいの高さに腰を合わせてその場に座る。
母さんが言うには、この人は今日、俺んちの隣に引っ越して来たらしい。
「夫婦で引っ越してきたの」といいながら、笑う、その笑い方は、とても幸せそうだと俺にでも分かった。
「、おいで」
遠くで隠れるように、こちらを窺う、小さな物体。
「可愛いでしょう」自慢げに今度は自慢げに笑う、そのおばさん。
ちまちまとこっちに歩いてくる様は、確かに、
「っひ、ふ、ふえ〜」
「あらあらあらあら」
…撤回。これだからガキは嫌いなんだ。
(どうせ俺の顔見ただけで、みんな泣くよ)
1000のお題 【746 恐くない、恐くない】

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