小さな体で抱えた、大きな(もちろん、に比べれば、だけどな)紙。つかボード。
自慢げに胸をはった子どもがいた。
はじめてのおつかい
あのねあのね。小さな声で、うふふと囁く。何の断りもなくいきなり俺の部屋に飛び込んできた物体の首根っこをひっつかんだ「きゃー!」おい喜ぶな。別に俺はお前と遊ぶ為にかまってやってるんじゃねぇよ。「んとねんとね、おかあさんに、入れてもらったのよ」なるほどそうか。俺の人権はそろそろ否定な訳だなオイ。
「まさきくん。おろしてー」
パタパタ空中で両手を振るを見て、「おろしてー」と言い続けるを無視して、とりあえず振り回してみた。ぶんぶんぶん。「きゃははっ!」うん、随分アクティブな子どもに育ったもんだ。「もっともっと!」いやそろそろめんどくさくなってきた。
ぶんぶんぶん、と何回か振り回している内に、今更ながらの片手にしっかと握られた四角い何か(なんだこれ)をじっと見た。おい、それ。そういおうとしたのに、さっきまでのはしゃぎっぷりはどこに行ったか、はっ! とは大きく目を開けて、バタバタバタッと暴れ出す。「あ、あぶねぇ!」「はーなーしーてー!」「おろすから暴れるな!」
すとん。と確かに足をおろして、じっと俺を見つめるに、「なぁそれ」と聞こうとした途端に、またまたはっとしたらしく、小さな背中の後ろにソレを隠す(まぁ微妙に見えてるのはお約束だな)
「まさきくん、そこに、おすわりなさいっ」
じっと上目遣いに睨まれて(普通に可愛いけどな)取りあえず俺は座ってみた。「ちゃんと、せーざ!」「(…さすがに胡座は問題だったか)はいはい」
取りあえず両足をしっかとそろえて座った俺の前に、も座る。手は背中に回したままで(なんだよそれ)
「まさきくん」
じー、と見られた。なんだよ、という暇もなく。
「かいらんばん、です!」
溢れんばかりの笑みのにいってやりたい。
そんなモン俺に渡されても困る(ちゃんと母さんに渡してくれ)
1000のお題 【431 はじめてのおつかい】

2007.11.15
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