今日も今日とて、ピンポンとインターホンを鳴らす小学生を見て思う。
遠足の前の子供
「なぁ、明日遠足じゃなかったか」
準備はもういいのかということを俺は聞きたかった訳で、この意外と(おっと)賢い子どもは、「やることみんなぜーんぶ終わらしたよ!」
実は結構忙しいの母さんと父さんに変わってこの子との大半を過ごしたのは俺だ。それがどう間違って、こんな計画的ないい子に育ったんだろうか。思った。俺に似なくてよかった。そしてこれからも俺に似ることなくすくすくと育って欲しい。切実な願いだ(中学に入って、畑兄弟やらナオキを見るようになって思った)(お願いだからひねくれないでくれ)
「じゃあ今日は、早めに寝ないとな」
だろ、と意見を得るようにの目をじっと見ると、こいつといったらきょとん、とさせて「なんで、柾輝くん?」やっぱ中身もきょとんとしてるらしい。「何でってお前」「えー?」「明日楽しみだろ、早く寝ろ」「えー?」えーってお前
「楽しみじゃないのか」
俺が意外と驚いて、珍しくも、自分の表情が驚いた! と素直に感情を出しているらしい。またまたがきょとん、とした顔をして、「、全然楽しみじゃないよ」
が、ひねくれはじめている
(…………………俺の所為だろうか)
そういえば俺もぐらいの頃、遠足ってなんだよめんどくせぇサボるかふけるかとか思っていた気がするっていうか思ってた絶対思ってたああああなんていうか、(お、おばさんにどう言い訳する俺)
娘さんが俺の影響でグレました(最悪過ぎる)
頭が痛くなった。ぱしんっ、とデコに手をあてて、ふらっとした視界に、あ、やべ「まままま柾輝くん!」
がしっとが俺の体を、その小さなからだで一生懸命支えていた。「柾輝くん、しんどいの? 大丈夫? そうだ救急車!」「いや、救急車はやめよう」「ひゃくとうばん!」「俺に死ねって?」
うるうるしたの目を見て、ああやっぱり大丈夫だコイツは、と思った。大丈夫だ。ぐれない。気がする。もしかしたら。の頭を、すっと撫でて、そっと「なぁ、クラスに友達いないのか?」だから楽しみじゃないのか?
じっと見つめると、「ううん、お友達はたくさんいるよ」だよな、俺はにそんな心配はした事がない「でもね、柾輝くんがいないもの」
きゅ、と、小さく、俺の服の袖を掴んで、
「柾輝くんがいないと、つまんない」
(ああそうか、と思った)
1000のお題 【526 遠足の前の子供】

2007.12.06
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