ちいさなちいさな、寝息をたてる
膝枕
ほんのすこし、羽のような軽さでもたれかかって、くー、くー、と絵に描いたような寝息をたてる。暴れるように投げ出された髪の毛に、すっと手を入れて、さらりと流れた(随分、柔らかいんだな)
目尻に、ほんの数滴落とされた滴をすくい上げて、指を流れた。「………つめたい」
透明なそれは、ぽとぽとと、俺のジーパンに、丸い形を作り上げていって。
「………わりぃな」
ん、と小さく、身じろぎしたそいつを、また静かに撫でた。「………まさき、くん」
ぎゅ、と、俺のTシャツを、皺になるぐらい、ぎゅ、と掴む。
「かまってやれなくて、ごめんな」
また、小さく、ぎゅ、と掴まれた。
1000のお題 【89 膝枕】

2007.12.18
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