「柾輝さん、ここおしえて?」
犯罪すれすれ
ぶっちゃけああそうか俺、と認めてからというもの、が可愛く見えて仕方がない。何歳差だと思っているんだ俺、と冷静に考える頭の中で、好きなんだからしょうがねぇじゃねえか、と叫び狂う部分もある。
カリカリカリ、とがペンを滑らせる音が聞こえた。俺の椅子に座るを見て、思わず後ろから抱きしめたくなる気持ちを深呼吸して落ち着かせて(こんなの俺のキャラじゃねぇ)拳を握りしめながら(おちつけ俺おちつけ俺おちつけ俺)
前々から、俺は、過保護だった事は認める。可愛くて可愛くて、仕方がなかった。けれども今は、別の意味で、とても、「なぁ」 顔をこちらに向けないまま、なぁに、といった声に、「翼から、何か聞いたか」 は、くるり、と椅子を回転させて、「なんで翼さん?」 傾げた首を見て、そうか、翼は何もいっていないのか、とほんの少し、安堵のため息、とやらを出しそうになった。「なんでもねぇ、勘違いだ」
思えば、と翼を見て、何度イライラとさせられたものか。よくよく考えれば、あれは、………うん、まあいい。敢えて考えたくもないものだ。
(あんときは、モヤモヤとしてどうすりゃいいか、分からねぇだけだったけど)
「、どっかわからねぇトコあるか」 それだけいいながら、後ろからぎゅ、と抱きしめて、「大丈夫だよう」というに、「そうか偉いな」と頭をゆっくりと撫でる。
昔、何年も昔に初めて会ったは、とても小さくて、俺の顔を見て、わんわん泣き出して、ムカツクだけだったけれど、今は俺の腕の中で、嬉しそうに目を細めながら、クスクスと笑っている。 随分長かったな、と考える中で、案外あっという間だったかもしれない、とも考えた。
(今度は、堂々と邪魔すりゃいいだけの話だな)
ほんの少し、開き直った俺は、案外好きかもしれない。
1000のお題 【522 犯罪すれすれ】

2008.02.01
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