ふと、思った。


今更何をおっしゃる




が高校に入った事だとか、俺がサッカーの方が忙しくなって来た事と色々な関係で、会える時間が限られてきた所為で、久しぶりのお互いフリーの時間に、存分に甘えてくるを(役得だな)と思いながら、ふと、俺は口を開いた。

、お前彼氏とか作んねぇの」

ぎゅ、と俺の首もとに手を回したままで、「えー」と小さな声を上げて、「柾輝さんも、彼女作らないじゃない」 それもそうか、と納得しかけて、いいや俺はコイツの年までに一人や二人(あまり本気でなかったといえば反感を買うのでいわないが)取りあえず、誰もいない、という事はなかったはずだ。

「じゃあ訂正、好きなヤツとかいねぇの」

今度こそ、もっと大きな声で、「ええー!」 なんだよ耳元で大声だすんじゃねぇ、と叫びそうになって、ふー、と息を吐いてなんとか耐えた。「柾輝さん、私いわなかったっけ?」「なにがだ」


「私、ずーっとすきなのは、柾輝さんだよう」


頭の中に、『まさきくん、だいすきっ』と回らない舌で、にこりと微笑んで、俺にくっつく姿を思い出した。また吐きそうなため息を、飲み込んで、「じゃあこれは知ってるか?」 なにが、と呟く声が、耳にかかる。

「俺も、ずっと好きなのは、だけだっつーこと」



そんなの当たり前じゃない、という声が聞こえた。




1000のお題 【301 今更何をおっしゃる】







2008.02.01