「………96点」
「ふっ、勝った。98!」


背比べをする




「跡部に、跡部に勝ったどー!」

がちっと手を垂直に伸ばして、周りの皆さんの掛け声を、うおおお! と体中に浴びる。跡部に、勝った。なんて素敵な響きなのかしらヲホホホホ!
隣ではぐったりと力なく地面に体を突っ伏す帝王の姿。ハハハ。元、帝王だね、元。今や私が女帝といっていいんじゃないかしら!?


「こんな、俺は、みとめねぇ…っ」
「あーら跡部さぁーん、さっさと負けを認めて潔く散るのが男ってものよ!」
「くっ!」

ふっ、とお前の天下はこれまでなのよ、と。
小さく彼の耳へと言葉を寄せて、あふれ出る笑みを私は隠す事なく、クックック! と彼へと着かける。
悔しそうだ。激しく悔しそうだ!(でも一番悔しそうなのはきのこだ)(何故)(そう言えば下克上とか何だかずっと前に言っていた気が)


「ま、音楽で跡部が私に勝てる訳ないわよね! アハハハー!!」


さて、次の曲は何を入れようかしら、とぺらりとページをめくった。



1000のお題 【98 天才】



                         アトガキ

跡部だって人の子だ。


2007.02.28