ギラリ、と唯、太陽は


それは嘘だった




誰にも負ける事がない。
それがこの氷帝テニス部の帝王を務める上での原則だった。
誰にも負けてはいけない。
それが、この氷帝テニス部の、帝王を務める上での原則だった。

「チクショウ」

幾分か短くなった己の髪をガリガリと掻きむしる。
「跡部さん」と小さく呟く樺地の声が聞こえるが、今はどんな声も聞こえない、聞きたくない。
(そうだ、俺は、あんな、小さなガキに)

情けない? 情けないなんてもんじゃない。

「…チクショウ」


また、ガリと、引っ掻いた。

1000のお題 【512 帝王学】





2007.03.01