一度彼に訊いてみたい事があった。
カッコイイよ忍足くん
「はい、質問です忍足君」
「おう、どんとこいや」
この間ドアを蹴り、逃亡したのが私だと見事にバレて、ぺこりと謝りついでに一つ質問。
「忍足君はなんてそんなに貧乏ケチなんですか」
「び、貧乏ケチか」
「貧乏とケチを混ぜてみました」
「混ぜんでええよ」
「何で貧乏ケチなんですか」
「(…無視かい)」
微妙にプライベートに関わりつつある気がするけど、彼のケチさは尋常じゃない。今日の授業中、消しかすを熱心に集めて、再利用ねりけしを作り出していた彼を見て思った。
彼は尋常じゃない、と(今時小学生でもしねぇっつうの)
「俺、ケチとちゃうで」
にぱりと顔をゆるませ、当たり前にそうほざく彼を見て、オイオイ何処の口がそんな事いっちゃってんのカナ、フフン、とか思ったけど、頑張って口に出さなかった。ハハハ、偉いね私。
けれども不審気な目は確かに彼へと届いていたらしい。
「使うとこにはちゃんとつこうとるんや!」
なんとなく、あ、テニスか。と思った瞬間。
(何だかときめいた)
1000のお題 【969 美しく咲き誇る貧乏草】

2006.12.14
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