11話でのヒロインにぶつかられて「おっきくなって〜略」といわれた海堂(薫)の心境を! と、いう事でしたので、薫ちゃん視点で書いてみます。11話直後のお話で。
番外 ご質問にお答えする!
いきなり小さな生き物に、大きくなってよかったねといわれた。
もそもそ口の中にメシを突っ込んでいると、目の前に座る葉末の顔を見て、ふと思い出した。葉末よりもほんの少し小さかったはずの子どもだ。捨てぜりふともなんともいえない言葉を投げかけられた(もちろんその子どもはその後逃亡した)
(………おおきく………)
いやもちろん成長は早い方だとは思う。乾先輩ほどではないが、平均以上に俺はにょっきにょきと敢えていうならタケノコの如くいいやそれはいいすぎなのだろうか。
「どうしたんですか、兄さん」
気づけば箸が止まっていたらしい俺を、じっと心配げに見詰める弟の姿。
「………葉末」
「はい」
「………俺は、おおきくなったのか」
「はい?」
「いや、なんでも」
「はぁ」
ずるずるずる。流し込んだみそ汁をゴクリと飲み込む。ちらりと葉末を見てみた。少なくとも、俺は葉末の年、これくらいのサイズだったはずだ。なるほど数年で人はこんなに成長するものか。(………つまりは、葉末もいつかは)
「葉末」
「なんですか」
「………おおきくなれよ」
「はい?」
不思議そうに首を傾げる弟を横目に、漬け物へと箸を伸ばした。
(そしてアレは一体なんだったんだ)

葉末くんもビックリです
2008.06.10
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