*この話は、本編の蛇足です。
*名前変換は、幻水男主ではなく、
女主専用のものを使用します。
*未来のお話。主人公の子どもがいます。
彼はときどきやってきて、いつの間にか消えてしまう。
「ねえさん、いつ私をお嫁さんにしてくれるの?」
きょとんと首を傾げた少女の言葉に、は口元をへたつかせて苦笑した。おしゃまな彼女は、相変わらず小さい。彼の肩よりも、低く、腰元辺りだ。決しての背が高い訳でもなく、彼女の背が低すぎる訳でもなく、6歳のこまっくしゃれた少女は、ちまちまとの膝に乗って、嬉しげに両足を揺らしている。
「……あのね、、俺ときみはいくつ歳の差があると思っているのかな?」
「そんなの、いつまでも変わらないさんには関係ないでしょ?」
「そうだ、それだ。そもそも俺は好きな人の魂を食べちゃうような、怖い紋章を持っててね」
「私がおばあちゃんになっても、食べちゃうくらい好きでいてくれる?」
「ん? 今ちょっと一足飛びに話が飛んだぞ?」
見事なまでに質問を質問で返したね、とは呆れ半分に苦笑して、こしょこしょと彼女の首を撫でた。右の手は、未だに使えない。「そういうとこ、そっくりだよ」「さんに?」「いや、兄さん」「ええー」
えええー、と不満たっぷりに頬をふくらませる少女を見て、はくすりと吹き出した。「嫌なの?」「ううん。でもさんの方がいいかなって思った」「……そういうところもそっくりだよね」
まあいいけどさ、と彼はため息をついて、彼女の前で交差させた指先をこすりあわせた。
「おじとめいって結婚できないって、一応知ってる?」
「血はつながってないんでしょ? だったら問題ないと思う」
「まあね」
そうだな、と彼はひとつ、呟いた。
「もしきみがもっと大きくなっても同じ事を言っていたら。そのときにね」
近くて遠い、未来の話だ。
2013/01/01