*あのときケテルブルグの宿屋で何をしていたのか。 *やらしいことはしてるので、本来ならギリギリ裏行きなのですが、本編の番外編ということで、こちら1話のみ公開としました。 *でもある日管理人が恥ずかしくなって裏ページに移動する可能性があります。 「が、ガイさ、んっ、やっ、やだあ」 何がどうしてこうなってしまったのか。嬉しげにエスコートされ、宿の部屋に入った瞬間、カチャリと後手にガイさんはドアの鍵を閉めて、ベッドに押し倒された。個人部屋なものだから、誰が来るわけでもないのに。 ベッドの外では脱ぎ散らかされた私とガイさんの靴が放り投げられている。ちょん、とガイさんが私の首筋にキスをした。と、思えば今度は耳の後ろだ。額から、手の甲から、何からなにまで柔らかく唇を押し付けられて、これは、いいの? どういうことなの? と目の前がぐるぐるする。 多分一番悪いのは、いやだいやだと口で言いながらも、大して抵抗もしていない自分自身だ。本当に嫌だとすれば、きっとガイさんはすぐにやめてくれる。なのに口先だけで嫌がって、実際はガイさんの服を片手でちょんと掴んでいるものだから、彼はまた嬉しげな顔をして、私の首筋をぱくりと食べた。「ひ、えっ……!」 として生きた16年間、近くにいた男性と言えばルークさんとガイさんくらいで、あとはみんなどこか距離を置いて接していた。だから正直、こんなのは初めてで、花嫁修業とは名ばかりの夜の床口座は定期的に家庭教師から開催されていたものの、まさか、相手が、ガイさんとか。そんな。ほんとにまさか。(えっ……も、もしかして、最後まで……?) いやいや、さすがにそれはちょっと。そもそも、いいのかどうかわからないし。嫌かと言われると、まったくもって違うんだけど。だから、まあ、ガイさんなら、その、うん。「大丈夫、最後まではしないから。君に触りたいだけだ」 明日のこともあるだろうし、君の気持ちの問題もあるだろ? と優しげに語りかけられた声に、別の意味で赤面した。一人先走ったことを考えていただなんて、まさか口にできるわけがない。 とは言いながらも、羞恥の感情がないわけがなくて、それも幾度も唇を合わせているうちに、少しずつとろけてきた。「……んっ」 つん、とガイさんの口と、私の口から細い唾液がつるりとこぼれた。それを舐め取るように、ガイさんが私の口の端を、やんわりとなめたものだから、びくりと震えてしまった。「なあ、。少しだけで、いいんだが」 ぼんやりとして、そのまま首を傾げた。 「ボタンを、外しても?」 それもそのまま頷きそうになって ふわりとかかる息に震えた。それから、「なんでって……」 そんなこと、言われても、と目を白黒させて、宿の部屋を見渡す。閉ざされたカーテンの向こう側は、今も雪がちらほら降っているはずだ。「さ、寒いので……!!」 この言葉を言った瞬間、これは間違えた、と思った。なんていったって、このケテルブルグでは夜は凍てつくような寒さになる。だから各部屋は温水を循環させる音機関が完備されていて、この宿屋も例にもれない。ほかほかと暖かくて、室内では薄着でもいいくらいだ。 そんなことは、特に音機関に詳しいガイさんが知らないわけもない。彼はきょとんと私を見下ろして、それから笑った。「じゃあ、寒くないくらいにしようか」「い、いやですーーー!」 言い訳が下手すぎた。バタバタ暴れる両手は気づけば彼の片手でベッドの上にくくりつけられていて、ぴくりともしない。覚悟を決めた。両目をつむって、そっぽを向いて、それから。 いつまでたっても、何も変わらない肌の感覚に首を傾げてゆっくりと瞳をあけた。 ガイさんが、困ったような顔をしてこちらを見下ろしていた。 「さすがに、嫌がることを無理にしたいわけじゃないさ」 少しだけ残念だけど、と口の端を緩めて、私の両手を離した。大きな手のひらだ。「でも、キスぐらいなら、いいだろ?」と彼は屈んで、ちょん、とまた口元をくっつけた。ほかりと暖かくなってくる。ゆっくりとベッドの上に起き上がって、足を崩した。ガイさんもあぐらをかいて座っている。 ルークを連れて帰ったら、が、俺にキスをしてくれる もとは、その約束なはずだ。約束と、言われるほど、しっかりとした決意をしていたわけではなくて、くすりと笑ってしまうくらいの言葉遊びだと思っていた。でも、彼にとっては違ったのかもしれない。 だから、とてとて手のひらを動かして、ガイさんに、近づいて、ちょん、と彼の頬にキスをした。 それから距離を置いて逃げると、ガイさんはびっくりした顔で自分の頬を触って、それから一瞬で真っ赤になった。その姿があんまりにも可愛くて、大好きで、瞳を細めて彼を見上げて、でもやっぱり恥ずかしくなって視線を下げると、屹立していた。端的にいうと、ズボン越しでもわかるほどに。はっきりと。たっていらっしゃる。 「…………」 「…………ん?」 私の視線に気づいたのか、ガイさんは顔を下に向けた。「お、おわっ!」 それから慌てて両手をかぶせながら、股をしめるように隠したけれども、どう考えても手遅れだった。(いや、うん、当たり前の、ことだよね……?) というか、もしかすると私が気づかなかっただけで、さきほどからずっとこうだったのかも。 「いや、、これは、その、仕方なく、うん、本当に仕方ないんだよ!!」 そう言いながら両手を振るガイさんを見ていると、なんだか心底気の毒になってきた。なんて言ったって、彼はお坊さんがびっくりするほど、清く正しく生きてきたのである。本当に文字通り。「あの、えっと、ボタンを少し、外す程度でしたら……」 いいのかな? と自分自身に首を傾げなら呟くと、ガイさんはハッと顔を上げた。「いいんだな!?」「……少しですよ?」 されるよりも、自分でした方がきっと恥ずかしくない。 ベッドの上に座りながら、ぽちり、ぽちりとボタンを外していく。そういえば、少し前に、ガイさんたちの前で、同じようなことをした。そのときは恥ずかしさなんて微塵も感じなかったのに、今は指先が震えた。ガイさんに見られることはこれが初めてじゃない。着替えている最中に間違えて入ってこられたときもあるし、メイドさんたちにだって、肌を見せる機会は多いのに、と気づけば貴族の思考に染まっている自分に驚いて、笑ってしまった。 ボタンをすべて外して、上着をとってしまえば、あとは下着を除けば薄い服が一枚あるくらいだ。どうするべきなのだろう、と考えて困っていると、またガイさんにぱたりと押し倒された。それから、ゆっくりと服をたくし上げられた。こんなの下着が丸見えだ。全然ちょっとじゃない。 「ガイさん、あの」 声をかけるまえに、ガイさんはゆっくりと、自身の手袋を脱ぎ捨てた。ごつごつとして、大きな手のひらだ。ひたり、と彼の暖かい手がお腹に触れた。「ひゃっ……」 もしかすると、直接彼の手が触れたのは、これが初めてなのかもしれない。ガイさんのその大きな手袋は、女性に近づかないように、触らないようにとするためのものだと思っていた。でもそれは、きっと、もういらないものだ 「今も、痛むのか……?」 何のことだろう、と思った。 ガイさんは、私のひきつれた腹を痛々し気に見つめていた。「まさか。ただのあざですから」 そうか、とガイさんはホッとしたように息をついた。それから、恐る恐ると私の“傷”をなでた。 *** これは、過去の傷だ。 今の彼女とは、きっともう、なんの関係もない。 そうわかっているのに、白い肌には似合わないそれを見ることが辛くて、触ることも許されないような気がして、ゆっくりと、撫でるように指をそわした。(彼女は、俺を守ってくれたんだな) けれども、その彼女と、は違う。それでも、が愛しかった。ただキスをして、彼女に触れるだけで満足で、夢のようで、幸せで (この、ありあまる思春期をただただ指をくわえて、生きてきた! ガイラルディア・ガラン・ガルディオスが! この程度で満足できるわけがないだろうが!!!?) 声に出すことは心底はばかられたので、とりあえず心の中で拳を握って叫んでみた。 ベッドの上で、愛しい少女が胸をはだけさせて、高潮した頬でこちらを見上げている。恐らくその最後の下着を、ちょんとひっぱりでもすれば、夢にまで見たそれを拝むことができるのだ。(嫌がることはしたくない、したくない、したくないんだがな?) キスをして、触って、それでも十分すぎるのに、それ以上を求めるのは男の性なのだろうか。 (ところで、ちょっとってどれくらいなんだ?) 自分の中でジャッジをした。だいたい黒いガルディオスが10人くらいと、白っぽいのが一人で戦って、墓に埋められた。さようなら。ありがとう。「ガイさん、やっ……!」 一度は解放したの両腕を、ベッドに縫い付けた。それから首元にキスをして、その隙にとばかりに小さな下着をおしあげて彼女の負担を軽くしてみた。見下ろしてみれば、ピンク色だった。 彼女の肌も、そうなっていたが、それ以外も。 「……女性の体を、初めて見た」 綺麗だな、と思わずぽろりと呟いていた。は顔を真っ赤にしてぷいとそっぽを向いた。嫌がっては、いない、んだろう。恐らく、というか、自身の希望も入っているけれど。「……そうなんですか?」 その証拠に、が視線をそらしながらも、ぽつりと声を落とした。恐らく、初めて、という部分だろう。 「そりゃ……そんな機会はなかったし……いや、うん、寝所におしいられて、ということは何度か、確かにあるけれど……」 どちらかというと恐怖が勝っていたから、それどころではなかった。あれは本当に恐ろしかった、と思い出したところで、いや、こんなことを言う必要なんてどこにもないだろ、と首を振ってを見たとき、彼女はとても気の毒そうに俺を見上げていた。同情するのはやめてくれ。「いいんだよ。今は君がいるんだから」 そう言いながら、片手で彼女を縛ったまま、反対の手の人差し指で、彼女の白い胸をつん、とつついてみた。 噂には聞いていたけれども、不思議な弾力だった。柔らかくて、とろけそうだ。幾度か指をうごかすと、たゆたゆと揺れて視覚がとても幸せになる。「……あの、ガイさん」「ん? ……す、すまない! 思わず! 掴むべきだった!」「多分それも、違います……」 いや正しい。ゆっくりと、彼女の胸を片手で包んだ。すっぽりと埋まってしまう。手のひら越しに、彼女の体がぴくりと震えたことがわかった。 「小さいな」 「……胸が、ですか?」 「いや、そうじゃなくて! 君が、だよ」 まあ、大きくもないが、小さいわけでもない。なんにせよ、可愛らしいサイズだ。すっぽりと自身に埋もれてしまうような、そんな細い体だ。なのに一人きりグランコクマまで旅をして、彼女と再会した。あんな思いは、もうごめんだ。「や、やだ、ガイさん、全然、ちょっとじゃない……」「少しだろ。十分に耐えてる」 両の胸をもみながら、彼女の首筋にキスをし続けて、逃げもしない彼女が愛しかった。 があまりにも小さいから、うっかり彼女を押しつぶしてしまうことが怖くて、抱きしめることにも戸惑った。これは、夢なんじゃないだろうか。くぐもった、押し殺すような彼女の声を耳にし続けた。自身の下腹部に熱が灯ることがわかる。けれども首を振った。それくらいの自制は持っている。ちょんと尖った頂きに舌をはわして、跳ね上がるの体を抑え込んだ。ちょうどありがたいことにも、彼女のズボンは、ちょいと下ろすだけで無防備なそこに手を伸ばすことができる。 「や、やめ、ガイさん、やだ……!」 ぐしょぐしょだった。さすがに少し、驚いた。そんな俺に気づいたのか、「やだ、もうやだ、ばか、やだ……」 目尻をうるませて、が俺の腕を抱きしめるようにして顔を隠した。嬉しいよ、と告げた言葉は聞こえただろうか。濡れそぼったそこを下着の上から幾度もなでた。ひたひたに濡れている。それから、ゆっくりと彼女の膝までずらして、ここかと、軽く指先で弾く。ここかと場所を確認した。「うそ、ガイさん、やだ、まっ……」 つぷりと、指を一本。 は、体を跳ね上げた。嫌だという割には喉の奥からは、可愛らしい声が溢れていて、まずは人差し指の先までだ。ゆっくりと、ゆっくりと進めた。ぬめるように柔らかいのに、きつくて、暖かい。触りたいだけって言ったのに、うそつき、とシーツに顔をうずめては震えるを見下ろした。「そりゃ、きみの中まで触らなきゃ」 とろけそうだ。 根本まで、押し込んでしまってもいいのだろうか。彼女の顔色をじっと見つめて、痛くないかい? と尋ねると、は静かに首を振った。かわいいね、と声をかけると、は必死で眉を寄せて、こちらを睨んだ。なのにちょいと中をいじったら、甘い声が喉から飛び出す。それから、とても嬉しい言葉も聞こえたかもしれない。いやだと口にする言葉も、少しずつ少なくなった。ベッドの上では、ちゅぷちゅぷと水音が響いていた。埋め込んだ指を、ぐりぐりと動かす。 彼女の唇を閉じることが残念で、でもキスをしたくてたまらなくて、片手を伸ばしながら、幾度もその口を閉ざした。 *** ガイさんに触られ続けた。正直なことを言うと、最後は少し記憶がない。何か妙なことを言ったような気もするし、忘れてしまいたいような、穴という名のシーツに埋もれてしまいたかったのだけれど、そんなことをする訳にもいかないので、ごそごそと服を着込んだ。ガイさんが、手伝おうかときらきらとした笑みで提案してくれたけれど、そこはもう、本当に。丁重に。お断りした。 すっかり元通りになったわりには、下着がべとべととして気持ち悪いのが、先程までの自分の醜態を表していて、自戒を込めてベッドの上に正座した。ぐちゃぐちゃだった。そうして、自分の顔を両手で覆って力尽きた。 明日のこともあるから、大して長い時間ではなかったはずなのに、何分濃かった。そして本当に、これは特に問いかけたいのだけれど。「ガイさんって、ご経験、ありません、よね……!!?」 ほんとにこれ。それ。ほんとに。 「えっ?」 と心底意外そうにガイさんは瞳を丸めたのだけれど、確実にあれは経験者の動きだった。そりゃ、彼の女性恐怖症は疑うべくもないので、逆にどこで知ってきたという話でもあるのだけれど、あれで初めてとかどれだけ器用なんですかと音機関マニアとしての底力を感じた。いやガイさんだけの特殊かもしれないけど。 「そ、そりゃそうだろ。女性の裸を見るのも初めてだって、さっき」 「裸とか言わないでください! 全部脱いでません!」 「いやもうほぼ大半は」 「認めてません!!!」 靴下さえはいていればそれはもう着用していると同じです! と叫ぶ自分も相当おかしなことになっているとわかっているけれど、ここはもう後にはひけない。聞こえないふりをし続ける私に、ガイさんはむんと眉を寄せた。「、きみだって、随分可愛らしいことを言ってたじゃないか」 気持ちいい、とかさ、と押さえていた手のひらを、わざわざずらされて、耳元で囁かれたから、ぽふりと頭から湯気が吹き出た。 じわじわと湧いてくる実感とともに、体の節々までほかほかしてきて、今度は体育座りをして小さくなった。として生きてきて16年。それこそ箱入りに育ったはずなのに、なんてこと。「また、見たくなってきたな」「私はいやです……」「うん」 こっちは涙ぐんでいるのに、ガイさんは始終にこにこしている。そんな顔を見て、かっこよくて、大好きだな、と思ってしまうところで、もう負けているのだ。ガイラルディア様のくせに。 それから自分の部屋に戻って、適度な倦怠感からかぐっすり眠って目が覚めた朝、ガイさんと何かあったのか、というアニスさんからのツッコミに、何をどう反応すればいいかわからなかった。彼女のいやらしい、とはこれも入っているんだろうか。きっと入ってるんだろうな、と思いつつも、まさか肯定することもできず視線をそらした。 また、今度な、とガイさんがそっと囁く声が聞こえる。今度って、いつだろう。わからないけれど、そんなに遠くないといいな、なんて。 ちょっとだけ、思ってしまった。 BACK TOP NEXT もうすでにマイマスターで色んなエロ書きすぎて自分でもわけがわからなくなってるし、前にも似たようなのめちゃくちゃ書いてる辛し 下ネタなので反転 【裏ページでは恒例(?)の「夢主のおっぱいはわしが育てた(・`ω´・)」なガイ様ですが、始まりであるためまだサイズは中の上か上の下なのではないでしょうか。】 2020-01-08 |