連載へ質問する企画にて。
文章のみ再録させていただきましたー
Q ヒロインは三橋君とは気が合いそうですか
A 合宿終了して暫くしてからって事で、どうぞ!
主人公ちょっと西浦のお手伝い。
腕の中に洗濯物のカゴをぐいっと持ち上げて、サンサンと照る太陽の中を、「ほっ、ほっ」とかけ声を上げながら一歩一歩進む。
足を上げるたびに微かに身体がバウンドして、ふいと汗が零れた。ぬぐう右腕はふさがっていて、ちょっと気持ち悪いけれどもしょうがない。
(こけ、ない、よう、に………)
慎重に、歩く。せっかく綺麗にしたタオルが汚れてしまったら、ちょっと泣いてしまいそうだ。
「ほっ」
また一歩踏み出したとき、パチリと一人の男の子と視線が合った。ふわふわした柔らかい髪質に、泣き出しそうな八の字眉毛。
暫くお互いパチパチと瞬きをしていたのだけれど、彼、三橋君は慌てたように身体をぶるりと震わせ、ぐい、と首を上へとそらした。くるくると誰かに助けを求めるように探しているらしいけれど、残念ながら彼の近くにあるものは、投げ出された白いボールがたくさんあるだけだ。
どうしようかなぁ、とカゴをもう一回抱え直し、足を動かしながら彼の動向を探った。相変わらずブルブル震えていて、何処かへ行ってしまうのかと思いきや、今度は私へと顔と、手を腰元へとしっかり固定させ、ぱくりと大きく口を開けた。
「せ、せんたくっおわるっ!」
なんの事だろう?
何度かの瞬きをして、ああ、となんとなく、理解した。
「はい! いい天気なんで、すぐに乾きそうですねー!」
ふいに浮かんだ笑みに、彼はうんうんと不必要なくらい頷いて、タカタカとおもちゃのような走り方で栄口さんの所へ走り抜けた。
私はもう一度空を見上げ、いい天気だけど、熱いなぁ、と首筋を流れる汗を見ないふりをしたまま、急いでグラウンドを駆け抜けた。

アトガキ
少なくとも初期の阿部よりは会話は通じそうです(笑)
2008.10.29
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