*萌えキャラ(略)アンケより>>菜々子ちゃん
*菜々子ちゃんと男主(高校生)
*本人曰くロリコンじゃない、すごいぐだっとしてます、すみません
*番長はアニメと同じ名前、鳴上悠






えびでい・やんらいっ・じゅっねっすっ




うちのCM言える? と訊かれたので、オッケーすオッケーす、と親指を何度も出しては歌った。発音がカタカナを通り越してひらがなだったり、音程が外れてたりもしたけれど、まあいっかー、と力の限り歌ってみた。面接のおっさんはどことなく失笑をかみしめて、「いいよいいよ、そいじゃあ明日からね」「えっ、あの採用の連絡とか」「丁度一人欠員がいたから」

よろしくねー、とひらひら手のひらを振られ、ああ、欠員、とはすぐさまその名前を思い出した。確か同じ高校の、一つ上の女の先輩だ。名前は覚えてない。こ、なんとか。やっぱ駄目だった。電線だか電線にひっかかって発見された事件は正直色々とショッキングで、学校と街をざわめつかせたが、時間がすぎるに従ってちょっとずつ元の落ち着きを取り戻している、ような気がする。どうだろうか、は彼女とは学年が違うし男であるので、そんな風に思っているのかもしれない。今でも女の同級生は一人で外を歩くことを怖がる子も多い。


殺されてしまった女の子は、この新しくできたショッピングデパートのバイトをしていたんだろう。でも確か、商店街の子だったとかそんな噂を聞いた気がするのだが、デパートVS商店街の争いの波に飲まれることはなかったのだろうか。この田舎町の中では、自然とそんな対立が出来上がっている気がする。は運がいいことにも、両親の仕事はどっちの仕事ともかけ離れていたので、「まあ便利で安けりゃどっちでもいいかな」とひどく勝手というか、平均的な一般ピーポーの考えを持っていた。だからこそのこのことオサイフの寂しさに釣られて、こんなところの初バイトとしゃれこんだのである。



「おおー、がっかり王子!」
「あー? なんだ、新人っつったらかよ」
「いやいや、クラスメートが先輩ったら安心だね、満足だね、百パーセントだねー、これからよりぴくー」
「なんだその店の接客の宣伝文句みたいなもんは」

ま、いーや、と花村はぴーぷーと口笛を拭きながらコテをひらひらと動かした。「お前はとりあえずフードコートのお好み焼き担当な」「あいさー」「料理の腕前はいかほどで?」「ひとなみさー」「やる気は満々?」「もちろんさー」

いえーい、とまったり拳を突き出すを、若干不安な目付きで見つめながら、「まあいいか」と花村は頷いた。「ま、とりあえず習うより慣れろっすな」
適当だなー。

なんてつぶやきは心の中だけに留めておいて、「えいさっさー」とは拳を振り上げた。
とりあえず、お金が欲しいのは全国共通の高校生の悩みである。多分。







えびでい・やんらいっ・じゅっねっすっ


ある日は運命的な出会いを果たした。というのは、ちょっと大げさだ。フードコートの仕事にも慣れたと思ったら、やっぱり食料品の方の人が足りないから、明日からあっちに移動してね、なんて言われてしまって、働いているというのにクビになってしまったような、ひどく寂しいような気持ちを抱えて、は商品を陳列した。補充しつつ、ついでに賞味期限をちらちらチェックしつつ、首がいてぇ、とゴキゴキ動かしていると、ふと女の子の声が聞こえた。

店内には軽やかな音楽が流れている。バイトの面接にて、が歌った曲だ。その曲に合わせるようにして、女の子が買い物かごを抱えてぴょこぴょこと飛び跳ねていた。一人なんだろうか、と思わず目が向いてしまった。親御さんはいない。大きなカゴを一人で抱えて、えびでい、やんらい、じゅっねっすっ、と口ずさみ、ぴこぴこ茶色いおさげを動かしている。ピンク系統のワンピースは、ジュネスの商品売場で見たことがあるような、ないような。

はぼんやり顔のまま、しっかりした子だなあ、と思った。そして少しだけ、昔を思い出し、彼女の背中を見つめた。ぴょんぴょんと跳ねている。瞬間、彼女はばしっとスライディングした。買い物かごをぽーんとそこら辺にほっぽり出してしまって、額を床にすった。(うわ痛い) あたた、と思わずは自身の額に手を当てて、すぐさま彼女の元へ走った。

「だいじょうぶ?」
手を出すのは戸惑った。その間に、女の子はちらりとを見て、パパッと立ち上がり、うんと頷いた。人見知りをしているのかもしれない。「怪我とかない?」 うん、とまた女の子は頷いた。はひょいとしゃがんで、ぱんぱん、と彼女のワンピースの埃を払った。「あ、いや、ほこりが」 きょとんとした顔で、彼女がを見るものだから、は慌てて片手を振った。彼女は慌てるを見て、パチパチと瞬きを繰り返し、「ありがとっ」

それだけ言って、パタパタと消えていった。買い物かごを抱えて、去っていった。
しっかりしてる子だったなぁ、と頷きながら、えびでいっ、やんらいっ、じゅっねっすっ! と嬉しげに笑っていた彼女に、なんだかちょっとした親近感を持ったのだ。



その子はときどき一人で食料品売場にやって来た。ちまちま歩く背中を見ていると、はなんだか「おっ」と嬉しくなった。ガラガラカートを動かしながら、今日もしっかりしてるなぁ、とにかにか笑う。別にそれだけで、声をかけようだとか、名前を訊こうだとか、そういうことは考えている訳じゃない。可愛いなあ、とは思うが、きっと妹がいればあんな感じなんだろうな、というか、あんな妹が欲しいなあ、とは笑った。俺、別に怪しくないよね、と思いつつ、これはこれでなんだか怪しいような気がするな、とガラガラカートを押したのだ。

そんな日が幾日も続き、気づけばまたはフードコートへ回された。昔付き合っていた女からよりを戻しましょうと言われたような気分だ。そんなことを言われた経験は今のところないので想像だが。お好み焼きのコテを振り回し、俺はお前の好き勝手になる男じゃねえんだぞ、と独白しながら慣れた手つきでマヨネーズを格子にかける。「いっちょあがりィ!」 プライドよりも、お金が重要である。なんたってバイトだから。


ときどき食料品を買いにやってくるあの子に会えなくなるなあ、とほんのちょっぴり寂しい思いを抱えながら、はふらふら盆を抱えてコートに飛び出る。そのときだった。「ちゃんと味わって食べるのよ、あんまりいいお肉じゃないから」「おい!!!」 大きなテーブルを囲むように座る彼らの中に、がっかり王子が叫んでいた。やっぱりがっかりな男だった。
彼の後ろを通りすぎようとしたとき、思わずは花村の後頭部を盆で強打した。「いてぇ!!」 激しく振り返った花村は、盆を片手に持つの首根っこを力強く掴んだ。「おいっ!! !! お前なにすんだ!!?」「えー、あー、ほら、バイト中にあそんじゃだめだめ」「休憩中だっつの俺は!!」

あ、そうでしたか、さーせーん、とは適当に謝りながら、ふらふらと花村の腕からすり抜ける。くるん、と背中を向けて、唐突にどっくんどっくんと叫び始めた心臓を押さえた。なんてったって、あのテーブルにはじゅねすっ子がいた。ちなみにじゅねすっ子とは、あのおさげの女の子の名前が分からないので、が心の中で呼んでいる彼女のネーミングである。


あらちょっと、いやだちょっと、花村さん。花村さん。「なあ、お前、あの子と知り合い?」「はあー?」 バイトの時間も終わりしな、花村を捕まえたは、出てきた疑問を口開いた。「あの子? どの子だよ、里中? 天城?」 つかお前、同じクラスじゃん? と首を傾げる花村に、違う違う、とは無言で片手を振った。「もう一人の」「お、鳴上か」「おー、そ、そー、」それ? 

なんか違う気がする? とは口元を尖らせた。「小学生の子?」 で、合ってる? とひょいと花村を確認すると、「はあ?」と花村は眉を顰めた。「菜々子ちゃん?」「菜々子ちゃんっていうのか」

ぽいぽい、とそれっぽい、と笑いながら、は片手に持つちりとりを動かした。そそくさとの隣に移動した花村が、少々不穏気な表情をしながら、ぽんっとの肩を叩いた。「稲村、お前、ロリ……」コン? 「ひでぶっ!?」「あ、わり、箒が当たった?」「わざとだろ!! お前、わざとだろ!!」「いや、違う。かなりぐーぜん。ごめんこ」

ごめんこじゃねーよー! と箒の柄がぶち当たった眉間を押さえる花村は、涙混じりにしゃがみこんだ。ぽん、と先ほどとは反対に、ゆっくりとは彼の肩を叩いた。「ドンマイ?」「疑問形かよ……!!」





ジュネスのバイトが楽しいな、と思ったのは、やっぱり給料が入った日だ。
(菜々子ちゃん、菜々子ちゃんね)
鞄の中に入ったぴらぴらな封筒を思い出し、ニカッとは笑った。らんらん気分でスキップをしているのは、給料が入ったからであり、決して名前を知ったからという訳じゃない。だいたい俺、ロリコンじゃないし。人並みに高校生の女の子が好きだし。大学生でもいいし。

けれどもなんとなく、ふとしたとき“菜々子ちゃん”のことを思い出してしまう。別にそれは下世話な感情ではなく、あの子はいつも一人っきりなんだろうか、と勝手な想像をしてしまうからだ。サイズの合わないカゴを持つ小学生の女の子の姿は、そんな考えを彷彿とさせた。
(まあでも、違うのかな)

フードコートのテーブルで、ずるずるジュースをすすっていたあの子の周りには、花村だとか、里中さんだとか、天城さんがいた。そしてどうにも見覚えのある男子生徒がいた、とは満足気に頷いた。
結局、全部がの杞憂だったのだ。ひとりぼっちの女の子はいなくって、あの子は毎日楽しく元気に過ごしている。と、思ったのだけれど。


てくてくと歩いていれば、家のドアにもたれかかるようにして、女の子がぼうっと空を見上げていた。背中にはランドセルを背負ったままだ。思わずちらりと表札を見た。堂島。堂島菜々子ちゃんって言うのか、と彼女と同じく、はぼんやり空を見上げた。かあかあと黒いカラスが飛んでいて、少しずつ日もオレンジ色に染まってきている。

なんでか家のドアから動くことのない彼女を見て、はとんとん、と革靴の先で地面を叩いた。どうにも動くことができなくなった。そうこうしているうちに、人様の家の前でぼんやりと立ち止まる不審な人物を、ちらりと彼女は見た。ぎくり、とは肩を震わせた。そして頬をひきつらせながら、「やあ」と片手を上げた。菜々子ちゃんは一瞬訝しげな目をしたが、「あっ」とパチパチ瞬きを繰り返した。

「ジュネスのひと!」
「そうそう」
「殴ってたひとー!」
「そう…そう?」

あ、花村のことね、とはうなずき、そそくさと彼女に近づいた。けれども、会話をするには随分遠い距離を置いた。「どったの、一人でそんなとこいて」「おうちの鍵、忘れちゃったの」「あら大変ねー。お母さんとお父さんは?」「お母さんはいないよ、お父さんは……お仕事」「あらま」

どうすんのさー、とは他人事ながらに首を傾げた。「んー」と菜々子ちゃんも頭を傾げた。「お兄ちゃんを待ってるの」「あ、お兄ちゃんいるんだ」 そりゃよかった、とはへらりと表情を緩ませたが、すぐさままた瞬いた。「お兄ちゃん、いつ帰ってくるの?」

んんー、と彼女はまた難しい顔をした。合わせても難しい顔をした。「菜々子ちゃん、一人かー」そう言った後、彼女の名前を勝手に言ってしまったことに気づいて、やべ、とは口元に手を置いた。けれども彼女は、特にそれに気づいた様子はなかった。

かあかあ、と頭の上で、からすの声が聞こえる。んんー、とは唸った。唸って、唸った後に、「俺も一緒に待ってあげようか」「え?」 がにこにこ彼女を見ると、菜々子ちゃんはちょっとだけ困ったような顔をした。「ううん、いいよ、大丈夫」「実はね、俺もおうちの鍵忘れたことに、今気づいちゃった。一人じゃ寂しいから、一緒に待ってくんないかな」 まあ、嘘であるけれど。

お願いお願い、とがパチンと両手を合わせると、「んんー」と菜々子ちゃんはまた唸った。そして、もたれていたドアからパッと体を離し、いいよ、と元気に微笑んだ。やったー、とは彼女の隣に並んだ。


と彼女は、ぼんやり一緒に空を見上げながら、ぽろぽろと色んな話をした。ジュネスのお兄さんは、なんでジュネスにいるの? とか訊かれたので、「お金になるからだよー」という言葉を言いそうになったので、思わずごくっと飲み込んで、「ジュネスが好きだからだよー」と答えた。主にお給料をくれる日とか。
「わー、やっぱりそうなんだー!」と菜々子ちゃんは目をキラキラさせてこっちを見るものだから、ちょっとだけぎくりと良心を痛めつつ、は彼女に、彼女のお兄ちゃんのことを聞いた。“お兄ちゃん”はつい最近できたお兄ちゃんで、ちょっと無口だけど、いつも菜々子ちゃんと遊んでくれて、一緒にいて楽しくって、名前は悠で。

ほうほう、そりゃあよかったなー、とはにこにこ彼女に相槌を打った。そして、どこかでその人を知っているような、いややっぱり気のせいなような、とぼんやり考え、ついにとっぷり日が暮れ始めたとき、噂の“お兄ちゃん”が帰って来たのだ。「…………あ」「…………あ?」 

“お兄ちゃん”はを見て、不思議そうな顔をした。けれどもどうにも表情が変わらなくって、分かりづらい。「おにいちゃーん、おかえりなさーい!!」 ばばっと抱きついた菜々子ちゃんの手を持ってぐるぐるしながら、と鳴上は、お互いぼんやり顔のまま、「どっかで会ったことあったっけ?」と言葉をもらした。いや、お互いクラスメートなんだけど、認識が薄くて。





「家の鍵がないんだろ?」

だったらしばらくうちにいたらいいよ、との嘘を鵜呑みにした鳴上は、ポットの頭を押しながら、コポコポとお湯を出す。出されたお茶をごくごくと飲みながら、「そりゃあありがたいですだ、鳴上……くん?」「うん、」「うん、そうそう」 話したことはなかったねえ、とが言葉をもらせば、「まあな」と鳴上は無表情のまま頷いた。会話がはずむタイプではないことは間違いなかった。菜々子ちゃんは、お兄ちゃんへのお帰りの挨拶に満足したのか、今はプチッとテレビをつけて、見事なるテレビっ子になっている。

「それで、いつまでいる」
「え、帰った方がいい?」
「いや。家の人は、いつ帰ってくるのかと」
「ああ、夜中かなぁ、日付が変わっちゃうかも」

湯のみの端をくるくる持ちながら、黄緑色の中身を見つめた。昔からそうだった。「じゃあ、晩ご飯もうちだな」 顔を上げれば、うんうん、と鳴上は頷いていた。だから鍵がないっていうの、嘘だって、なんて言葉を挟むのもなんだか無粋なような気がして、は「よろしくたのんまーす」とへらへら笑った。けれどもやっぱり何を考ええているか分からないような顔つきで、「うん、よろしく」とちょっとずれたような言葉をもらす彼を見ていると、なんだか騙しているような気分になって、ガタッとは立ち上がった。

「夕飯は! 俺が作ろう!!!」



=お好み焼きの男

そう呼んでもらってもかまわない。「おおおお……」「おおおお……」 菜々子ちゃんと鳴上が、テーブルの上に乗せられた、焼きたてほかほか、プロフェッショナルなマヨネーズかけのお好み焼きを見て、パチパチと無言で手のひらを叩いていた。「これは……」 くんくん、と鳴上が鼻をならす。「一撃必殺のものではない……?」「え、なにいってんの?」 お好み焼きでどうコロスの? 美味しすぎて? と首を傾げるの隣で、菜々子ちゃんが「いただきまーす!!」と手のひらを合わせた。

そうして、がジュネスのフードコートで鍛え上げたお好み焼きへ、びしっとお箸をつきたて、もぐもぐと口の中に詰め込んだ。「んんー!! んんー!!」「食べるときは、ちゃんと飲み込め」「おいしいー!!」 ぱたぱた両手を動かす菜々子ちゃんを見て、鳴上もそっとお好み焼きに箸を伸ばす。

「こ、これは……!!」
「うまいだろう!!」

毎日作り続けていれば、仕方のない結果といえなくもない。隠し味はじゃがいものすり合わせである。一時期クビになって、食品売り場に移動していたが。無言でもぐもぐ食べ続ける二人を見て、は唐突に寂しくなって、同じくもぐもぐ自身も口を動かした。うまい。さすが俺。

ふと、鳴上がちらりとを見つめた。「」「はいな」「嫁に来るか」「……性別が変わってから考えるね」 それもそうだな、と鳴上はうんうんと頷いた。よく分からない男であった。「まあ、気に入ったってんなら、これくらいいつでも作れるよ」「本当か」 パパッと鳴上は瞳をきらめかせた。ちょっぴり珍しかった。その隣では、菜々子ちゃんが同じように、期待に満ちた顔つきでを見た。「本当本当」 へらへらとは笑って、口元のソースをぬぐった。



カチャカチャ、と玄関から音が聞こえる。「あっ」 菜々子ちゃんが大きな声を出して、パッと立ち上がる。「おとーさん! 今日はやいね!」「おお……まあな、ただいま……誰だ?」 ヒゲの剃り残しが目立つ、ちょっとだけ疲れた男の人が、ちらりとを見つめる。「あ、でーす」 はひょいと手を上げた「おお、そうか、くんか」 納得したというよりも、今は疲れているからまた後でな、というニュアンスで、お父さんがふらふらと寝室へ消えていく。

すっかりお好み焼きを食べ終わった菜々子ちゃんが、慌てて彼の後を追おうとして、机の上に置いてあったお皿に気付き、シンクに持ちあげて移動させた後、またまた急いで寝室に移動する。「おとーさーん、お好み焼き、おいしいんだよー!」

にこにこ嬉しげに報告する彼女を見て、なんだかは笑ってしまった。そんな風にが吹き出せば、鳴上も静かに笑っていた。けらけら、とお互い目を合わせて笑った。そうした後、何かを言いたげに、彼はじいっとを見つめた。なんだろう、とは瞬いた。

彼は少しだけ顔を引き締め、すっと静かに皿をつきだした。「、お好み焼き、おかわり」「……あいさー」


すっかりあんた、気に入ったのねー、とどっこいしょと立ち上がって、は鳴上の皿を受け取った。ついでにお父さんの分も作らせていただこう、とカチンとコンロに火を点けた。





2012/03/22
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おわり