どこだココー!!


大遭難(後編)




三上亮のウィークポイントを見つけるべく、つけ回しまくって三千年(いや、今日で一日目だけど)迷いまくって30分。

ほんの少しづつ、夕暮れに染まる空を見上げながら、入り組んだ住宅街の中で途方にくれていた。帰ろうにも、道がわからない。道を尋ねようにも人がいない。


うちの学校は寮制なんだぞ。点呼までに寮に帰らないと、マズイぞマズイぞ、マズイんだぞ。

刻一刻とタイムリミットが近づいてくる。
どうしよう、とぐるぐる回る頭に、泣きたい気持ちをぐっとこらえた。
だって泣いてどうにかなるもんじゃない。

「三上亮のばかー!」

叫んでどうにかなるもんじゃないけど。

どんどん熱くなる目頭を押さえて、だかだか走りまくって。

「ちょっと待てコノヤロウ!」


どっかで聞いた事のある、ちょっと低めの男の声に



今だけ、三上亮が天使に見えた。





1000のお題 【939 大遭難】




三上視点へ



2006.08.14