気づけば、誰もいないその場所で、一人ぽつん。

「あ、! もー、いきなり飛び出してったから、ビックリしたじゃん!」

微妙に、さっきまでの事を思い出して

のばかー!!」


ヒートアップ




のせいだのせいだのせいだのせいだ」
「おおー、落ち着けー、落ち着けー」
のばかー…」

再び、の部屋に連行。
ばしっ ばしっと茶色いテーブルを殴るたびに、ミシミシと危ない音が聞こえる(さんこのテーブル買い換えた方がいいよ)

が、変な、事、いうから」
「変な事って?」
「私が、三上亮の事、す、好きだって!」
「…どもるなよ」

どもる。どもりたくもなる。
が変な事いうから、変な事いうから、三上があんな事いってきたのに、即座に否定出来なかったんだ。いやちょっと待て、記憶が微妙に曖昧なんだけど、もしかして否定すらしてないんじゃないでしょーか、私!

「ああー…」

頭が痛い。ホントに痛い。

「まあまあ、、はい一杯」

ついーっと差し出されたコップを一気飲みして。
(否定しに行かなきゃ)

「男子寮に、行ってきます」

タンッとガラスのコップを机に置いたのと、それはほぼ同時だったと思う。

「ん。行ってらっしゃーい」


駆けだしたドアの向こうで、微妙にがほくそ笑んでいた事なんて、まったく知らない。




1000のお題 【514 ヒートアップ】

笠井視点へ




2006.10.14