頭、いたい。


不死鳥の卵




ぐわん、ぐわんと何かで叩かれたみたいに、私の脳細胞が震えを起こす。さっきまで、タクミくんといたっけ。あれ? 何かされなかったっけ、私。


「おい、、大丈夫か」


誰? この人

(三上先輩、先輩、預けときますから)

この人が、三上だっけ

(三上先輩からだったら、どうなんですか)

あれ? この台詞、誰がいったんだっけ。

(答えが分かってから、答えを出して下さいね)

何、ソレ?



つーっと、頬に、勝手に、何かが、流れた。

「ちょ、オイ、!」
「ふう…っ」
「なあ、なんなんだよ、オイ」

ぼたり、と何個も、何滴も、たくさん、たくさん、私の服に作るシミは、いくらたっても消えない。只、とまどいがちに、目の前のミカミアキラは、顔をよせる。
ぺろり、と嘗められた頬が、妙に生暖かい。

「…なんで、いやがんねーの、お前」

よく分かんないけど、

「み、みかみあきらの、ばかぁ」
「なんでそーなるんだよ…」
「嫌じゃないから、嫌じゃないじゃ、ダメなのぉ…?」
(それが、答えじゃダメなの)


よく分からないけど、


ちょっとだけ、背伸びしてみて。
ちょっとだけ、ミカミアキラのシャツをつかんで。
ちょっとだけ


ほんとうに、かすかに、



触れるような、口づけを。




1000のお題 【240 不死鳥の卵】



三上視点へ




2006,10,14