「ええ、すっごいビックリしてたんだけどなぁ」
私達からてんてんてん
情けなさ気に、眉をつり下げて、じーっと私を見てくる彼を見て、くすっと思わず笑ってしまった。「あのとき、絶対、俺ばっかドキドキしてたもん」「そんな事ないよ、私だって、ええ夢かな? って思ったもん」「だからほっぺたつねってたのか」
懐かしい話をしながら、すいっと彼に手を伸ばした。「一馬くん」「なに、さん」 小さく絡み合わせた、一回りも違う手のひらを見つめて、またクスクス笑ってしまう「なにってば、さん」
不安げに、ほんの少し手を握り返す彼を、見つめて、ぽつり。
「一馬くん。ずーっと、ずーっと、そのままでいてね」
そのままって? と首を傾げる彼に、そのままよ、とクスクス笑う。「そんなヘタレた一馬くんが、大好きよ」
ね、と首を傾げると、みるみるうちに顔を真っ赤にさせて、「な、ななな」「うふふふ」
彼は、絡ませた指を、ぎゅ、と唇をかんで、握りしめて、そっと、「俺も、いつも、ほんわかしたさんが、」
小さく小さく、声が聞こえる。
(私の、誤解されやすい人!)
1000のお題 【205 お幸せに】
「英士くんと、結人くんがいった通りだね」 「は、英士と結人が何いったって?」
「さすが、一馬君使いだ」 「ちょ、だから何いったって?」

2007.12.03
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