「………なにそれ?」
私の、妙に間の抜けた声が聞こえた。
不明瞭な返事
「え、何ソレ、何時、何時よ!」
「うんと、昨日かな」
「昨日の!」
「放課後」
目の前のその子、、私の親友は、ぷすっとお弁当へとお箸を指す。そのままひょいっと唐揚げを持ち上げて、口の中へと放り込んだ。……あら、美味しそう、ちなみにコレ、の手作りなのよ。凄いわ。じゃ、なくて、
「ちょっと!」
「んー、おいしー」
聞いてない、人の話を聞いてない。
あああ、と頭の中で叫んで、さっき、にいわれた言葉を頭の中で反芻してみる。
『あのね、真田くんに告白してみたの』
………ありえない。
アンタって意外と行動早かったのね、とか、それで結果はどうなのよ、とか。頭の中で色んな台詞がぐるぐると回りすぎて、ああもう、私にはどうすることも出来ないじゃない。
「それでね、真田くん」
頬をピンクにさせながら、にっこりと微笑むは、かわいい、と思った。いや、顔とかじゃなくて、雰囲気が。
「うん、何て答えたのよ」
そんなの、のこの顔を見れば、一発だったけど、わざと私は訊いてみる。のその幸せそうな声で、答えを聞きたかったから。
「うん、って、いったの」
きゃー!
ぱちん、と両手を頬に当てて、興奮したように頭をパタパタと振り回すに、正直、一瞬話について行けなかった(っていうか、省略しすぎ。うん、って何だよ)
「……、付き合って下さいっていって、うん、っていったの?」 「え? ううん、違うよ。好きですっていったら、うん、っていったの」
「…………それは世間一般では付き合ってるって状況じゃないよね?」
「え? そうだね」
あ、頭いたい。
そのままにっこりは笑って、
真田くんに、私の気持ちが伝わったってだけで、とっても嬉しいの、と。
とっても幸せそうに、弁当の中身をつついていた。
………だめだ、理解、できない。
1000のお題 【575 不明瞭な返事】

2007,05,03
|