大変です。
私は、となってしまいました。


第6話  こんにちは、ご両親




ちゃん、今日から私があなたのお母さんになるの」

ゆっくりと、彼女は私に手を伸ばした。
おっとりとした言葉、表情。そして上品そうな顔つきと仕草。

後ろの方では、気持ちのいい表情をした所謂「お父さん」がにっこりと微笑んで私を見つめていた。

…ん、印象点、ぷらす。

「おばちゃんね、赤ちゃんが産めない体なの。だからね、ここのおじちゃんと相談して、あなたを引き取る事にしたのよ」
ビックリした? ごめんなさい。

屈められた彼女の腰。しっかりとその瞳を見つめると、キラリと光っていた。

「一緒に住むっていったらちょっとビックリしたかもしれないけれども、これからは、一緒に頑張りましょう。ね?」

こくん、と一応首を縦に振ってみる。
ぱぁっと花が咲いたように微笑む彼女と、彼。

「お母さん、お父さん、なんていきなりで呼びにくいわよね。おばさん、おじさん、でいいからね」

うむ。人柄、良好。


ちょっと、私は考えてみる。
今までの印象を点数化して、チロリロリン! と頭の中で計算中。

ちょっとの時間で、ピコン! と頭の中のボタンが押された。

    合計点、A+


「これから、よろしくおねがいします、おかーさん、おとーさん」
にっこりと、心の底から。


いやぁ、ホント。
人よりも見栄えのいい顔を持っててよかったと。心の底から思いました。
これで将来の事をあんまり考え込む必要がなくなった。


さようなら、昔。
こんにちは、新しい環境。


私の苗字は、






  


2007.05.01