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*ソウルイーター擬人化
*アダ名固定(ソウル)、時間軸バラバラ
「ソウル、あんまりふらふらするな」
「はーい」
ぱたぱた、と黒髪の少女は二つにくくった両サイドの髪をはためかせて、の隣を歩いた。可愛らしい少女だ。年は10代の後半で、ぴらぴらと短いスカートを揺らしている。「お嬢ちゃん、元気だね」と店の親父に声をかけられ、うん、と女の子は白い歯を見せた。の腕にくっついて、楽しげにスキップをするものだから、自然とこちらがひっぱられる。「こら、ソウル、やめろ」「が遅い」
仲のいいカップルね、なんて微笑ましい言葉が聞こえる。思わずため息をついた。(まさか、彼女が人間じゃないなんて、誰もわからないよな) 腕を触れば暖かい。きちんと影もつけば、腹もなるし、ぽかぽかすれば、こっちの腹に頭をつけてうたた寝する。(こいつが紋章だなんて、誰もわからない)
自分ですら、ときどき不安になる。
の魔力が高すぎたの
初めてその姿を表したとき、月明かりの満月の中で、彼女はおずおずと両手を合わせた。「ちょっとずつ、ちょっとずつ。代々の継承者から、私は魔力を貰ったの。少しずつ人格ができて、色んなことを考えるようになって、ふわふわ辺りをさまよってた。それでお終いだって思ってた。でも、がいた」
が、私を産んだの。
服もない、素っ裸なからだで、彼女はぺたぺたと床を歩いた。頭を抱えた。死にたいと思った。「いますぐに、消えてくれ」
ソウルはわずかに、泣き出しそうな顔をしていたと思う。
***
それでも、彼女は人好きのする性格だった。いつも嬉しげな顔をして、俺にくっついて回った。ほっぽり出す訳にもいかなくって、宿代は二人分になってしまったことには困った。
しばらく経って、彼女のことを認めたとき、彼女はベッドの上で縮こまって、ほっぺたをふくらませていた。俺は無視して、宿の女将さんからもらったカップに水をくんだ。
お互い無言でゴロゴロしていると、最初に折れたのはあちらだった。
「お腹へった!」
「下で食べてきたら。お金をあげるから」
ポケットの中に入れておいた財布から、いくらかポッチを抜き出した。この程度だろう、と考えたものから、わずかに増やした。「君は大飯ぐらいだからね。ちょっと多めにしておこう」「むっきー!!」 猿のように怒り始めた。
さすがに言葉が悪かっただろうか、とあまり後悔もしていない気持ちで彼女を見上げた。ばたばたと彼女は拳を握って、力の限り怒った。「その言い方いや!」「大飯ぐらい?」「それはいいの!」 いいのか。
「私、きみって名前じゃないもん!」
言われている意味が、少々よくわからなかった。それからポリポリ首元をひっかいて、まあペットにも名前をつけるのだから、紋章に名前をつけても、さしたる違和感はないのかもしれない。「じゃあソウル」「まんま!」「イーター」「同じく!」「死んでる」「せめて生きてー!」 文句しかない。
面倒くさいので、追い払うことにした。
「ソウル、さっさとご飯食べておいで」
ぴぎゃー、と彼女は叫んでいた。