「ぜーったいシューティング!」
「やだやだRPG!」



目の前のヒゲ男基青木民夫くんは某有名ゲームを私の前でぶおっ、とふるって、「俺はウチ君がプレイしてる姿がみたいのー!」と叫んでいる。
ええい意味が分からないぞ! 私はウチ君とシューティングしたいってのに、このヒゲ男(中学卒業した途端色気づきやがって!)は一歩も譲らない。

せっかくウチ君(と、民夫くん)が中学を卒業しちゃって、私も小学校を卒業した長い春休みを利用して、ウチ君(と、民夫くん)と一緒に遊びたいってのに、毎回毎回民夫くんが駄々をこねる。

お互いぐりぐりぐりとパッケージを合わせて、心持ち私が押され負けながら、ぬううう、と口の端から最終手段の奥義として、こいつのひげを引っこ抜いてやる! と心に決めたときだった。

「ウチ君はどっちがいいと思う!?」


民夫くんが、延々とテーブル前に座りずるずるとオレンジジュースを啜っていたウチ君に声を掛けた。掛けやがりました!
私たち二人はごくりと唾を飲み込んで、ウチ君の次の台詞を待った。ごくり。

半分眠気眼なまま、じろりと上目遣いに、


「どっちでもいい」
「ほらウチ君はシューティングしたいんだよ!」
「RPGの方がしたいって! ね、ウチきゅん!」
「どうでもいい」
「「ぐぬぬぬー!」」


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2008.08.21
マイナージャンル、どーんとこーい!