先にいわせて頂きたい。
私は真田一馬がだいっきらいだ!
友人からの気持ちを一つ
私とはいっつも一緒に帰っているし、学校だって行くときは一緒だ。今日もの掃除を教室で待って、一緒に帰る、それが暗黙の了解のはずなのに、自然と目の端に映る(だって席近いし)へたれた男、真田一馬が、そわそわとの隣をいったり来たり(……なにしてんのアイツ)
なんか鬱陶しいなぁ、と思って、観察していると何か決意したのか、こっそりと頬をパチンッ! と叩いて、ドスドスドスと大きな足音を立てて、へと向かう(い、意味が分からん)
ざわつく教室の中に、ぺったりと机に顔をつけるフリをして、聞き耳をたててみた。一緒に帰らないか。そう誘う真田の声。(は、断る)そう一瞬考えたけど、んな訳ないじゃん、と一笑。
分かった、なんてあからさまに嬉しそうな声を上げるを、こっそりと目線の先で追った(………私との暗黙の了解……)彼女は、ちらっとこっちを向いて、ぱちんっと合わせた両手に、「ごめんね」
分かった分かった。軽くぴらぴら振る私の手を見て、は安心したのか、鞄をひっさげて、すぐさま扉の向こう側(どうせ真田と早く帰りたいから、さっさと掃除でも終わらしたいんだろう)
私は、ちらっと真田を見てみた。そわそわしながら部屋の端っこをうろつく真田は、クラスでのイメージ、一匹狼の真田くんをどこかに吹き飛ばせそうだ。敢えていうなら飼い主をまった一匹ワンコの真田くん(ぷっ)
もう、帰るか、と深いため息をついて、コメカミを軽く叩いてみた。ああ、痛い。ばかばかしい。
(真田お前さ、の事何考えてんのよ)
ワンコなワンコな真田くんに、私は負けてしまったのだ。悔しいなんて気分以前に、イライラとして、燃え上がるような何かが、胸のうちで、ボーボー。
(真田さ、お前もしかしなくともさ)
イライライラっとする気持ちに、精一杯蓋をしようとしたけれども、なんかもう、我慢の限界だ。うわむちゃくちゃイラツク。ぼそっと聞こえた、真田の「なんだろう」といった言葉に、お前はのなんでもないんだよいまんトコな! と思う。ていうかいってやった「なんでもないわよ!」
キョロキョロする真田の真後ろに、足音が聞こえるように、でっかく歩いて、机をバンバンバン。「ちょっとちょっと無視すんの、真田一馬!」
人の顔も見ようとしない真田にすっごいむかついて、やっと上を向かせたとき、真田の目を見て思った事。
(こ、こいつ、絶対私の事、誰だかわかってないな………)
私の名前は! と叫びそうになったけど、今はどうでもいいことなので、やめといた。
(そうだよ今一番大切なのはの事で、私はコイツをすっごくキライだってこと!)
1000のお題 【359 相手の気持ちも考えて】

2007.11.26
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