19 story
ずっと昔から空を見上げていたペンギン
まあ、長い話をしようじゃないか。
やっとあいつも、ちょっとは思い出してくれたようだから。
そんなに慌てず、落ちついて聞いてほしい。君は何度もこの場所に来たはずだ。君は夢の中だと勘違いしていたようだけれども、ちょっと違う。君の思考をベースに構成した空間だから、同じようなもんなんだけどね。だからほら、俺もこんな格好で、ここが君が一番思い入れのある場所なんだよ。なんていうの? 学ラン? 君の中の世界じゃ、男はこの服を着るのが常識みたいだね。……え? 違う?
そうなの? と彼はきょとりと瞬きを繰り返して、「おかしいなァ?」と首を傾げた。相変わらずお行儀が悪く、机の上にお尻を乗せている。しかしながら、私はそれどころではなく、床の上に座りこんでいた。そしてその隣で、さっきまで一緒にいたさんが目をまんまるくして、きょろきょろと辺りを見回している。「お、お前、誰なんだ」 そしてさんがさんを指差した。
なんという光景だ、と私は頭が痛くなった。学ランの方のさんはニヤニヤとしていて、「だよ、・マクドール」と何でも屋のさんに近づく。何でも屋の方は「マクドール?」と眉をひそめた。「ちゃんの兄妹なの?」
ブハッと学ランの兄ちゃんが笑った。そして私の顔を見て、ぶはっともう一回笑う。いやなんでそこで私を見た。バシバシと机をたたき、「いいねそれ、採用! ……でもまあ違うんだな、これが」とため息をつき、「っていうか、君の方が一番よくわかってるはずなんだけど」と口元を皮肉に上げ、肩をすくめる。
「ま、待ってください」
「はい、ちゃん、なに?」
「意味がわかんないです」
「率直で分かりやすい質問だね」
そこのも見習ってくれたまえ、と学ラン兄ちゃんのがさんへと指をさす。よろず屋のさんが、むっとしたような顔をした。駄目だ何度見ても恐ろしい光景だ。
学ランの兄ちゃんは、にんまり瞳を細めた。「ここはソウルイーターの中だ。俺のソウルイーターと、そこののソウルイーター、二つが合わさった場所だよ」
ソウルイーター、という言葉を呟かれた瞬間、よろず屋のさんが、ぐっと自分の右手を押さえる。そして苦しげに顔をゆがめた。学ランの兄ちゃんが、険しい表情をしてさんを覗き込む。「……やっぱり、ちょっとはソウルイーターのことを覚えているみたいだね。一番逃げ出したいことなのに、一番忘れられないことだ」
さんは、唇を噛みきれんばかりに噛んだ。そして学ランの兄ちゃんを睨んだ。「お前は、なんなんだ」「それも率直で分かりやすい質問だ」
「君が聞きたいって言うんなら、もちろん答えるよ。俺の役目はそれだから」
学ランの兄ちゃんは、私たちに背中を向けて、カツカツと足音を立てながら、黒板へと向かう。教卓も通り越し、くるりと振りかえった。「さて 」 彼が、軽く黒板をノックする。コンコン。「まあ、長い話をしようじゃないか」
彼が叩いた黒板に、真っ黒い穴が開いた。その穴はどんどんと広がり、天井や床へと広がる。机と椅子がぽろぽろと穴の中に転がり落ちていく。ワッ、と私はさんに抱きついた。さんも慌てて私の腰をひっつかんだ。
真っ暗な闇の中で、学ランの兄ちゃんはポケットに手を突っこんだまま、こちらを見ていた。さんが、私の腰を握る力を、ぐっと強くした。足元がふわふわとしていておぼつかない。私もさんの服を掴み直す。
「俺が何だという質問だったね。俺は。・マクドール。それだけだ。じゃあ君はなんだ。君も。もちろん、・マクドール。偶然の一致でも、何でもない。俺達は同一人物だ。でも、君と俺は少し違う。君は俺の、弱い心だよ」
学ランの兄ちゃんが、ふと悲しげに笑った。「世界を超えたときに、別れてしまったんだ。俺に迷いがあったから。本当にこれでいいのか。テッドを救えるのか。彼は死なないのか」
( やっぱり、この人は、テッドが死ぬことを知ってるんだ)
何故、と疑問に思う。世界を超えたと彼は言った。私は瞬きを繰り返した。さんは、ひどく不思議そうな顔をしていて、「……テッドが、死ぬ? ちょっと待ってくれ、それはどういうことだ」と混乱した声を学ランの兄ちゃんに叩きつける。兄ちゃんはため息をついた。そして、「まあこれを見てくれよ」とパンッと軽く手を叩いた。さっと兄ちゃんがかききえる。
ふっと体が一瞬浮いた。さんが、さきほどよりもしっかりと私を全身で抱える。「ちゃん、俺にしっかり、つかまってて !」 彼が叫ぶと同時に、私たちの体はどうしようもないスピードで、暗穴の中へと落っこちていく。まるでジェットコースターだ。体中が風に叩きつけられ、底が見えない穴へと落ちていく。何度もさんが私を抱え直した。私も力の限り彼をひっつかんだ。叫び声すらも風の音にかき消される。
どんどん私たちは沈んでいった。
体の感覚が消えていく。
何かが見える。
記憶が、
私
俺は
マクドール
父親が死んだ。
彼の名前はテオ・マクドール。グレミオが死んだ。幼い頃から母親代わりの存在だった。ミルイヒも死んだ。俺が殺した。クワンダも殺した。ソニアも死んだ。パーンも死んだ。みんな死んだ。マッシュも死んだ。テッドは死んだ。親友だった。みんな死んだ。
帝国軍と争い、勝利した結果、残ったものは屍だらけだった。一体、俺は何をしていたんだろう。間違った行いをしたとは思わない。けれどももう一度同じ選択肢を出されれば、同じ行動を選択したかと問われれば、わからない。一体自分はどうするのだろう。親友から残された不老の呪いを背負いながら、逃げるように国を去った。親友はこの紋章を三百年持っていたという。自分はいったいどれくらいの間、生きながらえることになるのだろうか。
百を数えた。二百を数えた。三百まで数えて、後はよくわからなくなってしまった。
どうやら自分は人一倍この紋章に好かれているらしい。
幾多の屍を越えた。この紋章は争いを引き寄せた。ただ歯を食いしばって生きた。そのうち自分の名前も分からなくなった。全ての国の名前は消え去り、過去の遺物として誰も思い出すことはない。夢物語の伝説として、自分が生きた時代が語られる。
どうにも不可思議な感覚だった。長い時間を歩き、やがて世界すらも消え去った。灰色の世界の中で、俺は一人ぼんやりと座りこんでいた。感覚が曖昧になっている。瞳が定める位置すらも定まらない。俺自身の存在すらも希薄になったとき、紋章が叫んだ。
しにたくない
なんていうお笑い草だろう。いくつもの命を飲みこんできた、この紋章が死にたくないだなんて。馬鹿なことを言うなよ、と笑ったとき、ふと、最後の力を絞り出すように、紋章が蛍のように淡く光り輝き、俺の体を包んだ。
瞬きを一つすると、俺はベッドの中に寝ころんでいた。(坊ちゃん、坊ちゃん? 坊ちゃん起きてくださいよー!) どこかで聞いた懐かしい声が耳朶を打つ。って誰だっけ。俺の名前だ。この声は誰だっけ。グレミオ。そう、グレミオ。
涙があふれた。しびれを切らして、俺の部屋へと入り込んできたグレミオは、ぎょっと目を見開いて、「どうしたんですか? おなかでも痛いんですか? お医者さんを呼びましょうか!?」と慌ただしく俺の背中をなでる。懐かしい声だ。グレミオは、柔らかい石鹸の匂いがした。
生きている
この人は今、生きている。
嗚咽が喉を鳴らした。グレミオはただ優しく、俺の背中をなでた。「あらあら、どうしたんですか坊ちゃん。悲しい夢でも見たんですか? 大丈夫ですよ、グレミオはここにいます」 絶対にいなくなりません。坊ちゃんをお守りしますから。
右手のソウルイーターが、弱々しく光る。こいつも一緒についてきたらしい。
ちがうよ、グレミオ。俺が守るんだ。今度こそ守ってみせる。死なせない。
上手くやってみせる。もう一人になんて、なりたくない。
「あなたは百万世界からやってきたのですね」
白いローブをかぶり、しゃらしゃらと腕輪を鳴らしながら、レックナートは頷いた。
「紋章に時間を遡る力はありません。ただ時空を渡る力はある。私の門の紋章はその最たるもの。異世界の生き物である竜をつなぐ竜の紋章しかり。紋章は全ては同じ、剣と盾から生まれたものです。母も父も同じならば、受け継がれる力は同じ。そしてあなたの紋章、真なる生と死の紋章、ソウルイーターは、あまりの強すぎる力に母に愛され、父に遠ざけられた。あなたは多くの呪いを手にすると同時に、力を得たのでしょう」
さて、と彼女は見えるはずのない瞳を薄く瞬く。「あなたはこれから、同じく似た世界を渡り続けることとなる。正しい終わりがあるはずだと、終わりのない旅に出る。けれども諦めなさい。いくら世界が異なろうと、流れる歴史の川の道は変わることはない。無理に遮れば、水があふれ、多くの悲劇を生むことになる」
それでも、と彼女は彼を見つめた。頷き、微笑んだ。
「それでもあなたは、旅を続けるのですね」
彼は机の上に腰をおろしていた。軽く指を交差させ、目を伏せる。
「失敗する度に、何度も繰り返した。グレミオは生き返る。パーンも、ミルイヒも、クワンダもソニアも、死ぬことのない流れがあることが分かった。一定のルールが出来上がっているんだ。けれども父もマッシュも、テッドも、オデッサも、必ず死ぬ人間がいることも分かった」
もう一人のさんが、私を抱きしめたまま、ごくりと唾を飲み込んだ。教室の床はひんやりとしていて、お尻が冷たくなった。
「一度、戦争自体を放棄したことがある。テッドの紋章を使う前に、彼と一緒に逃亡した。けれども結果は今まで以上に悲惨なものだったよ。死ぬはずのない人間まで、みんな死んだ。あの争いは起こさなければならないものなんだ。世界の分岐点の一つなんだよ。死ぬ人間を助けようと、そのときは助かっても、必ず別の場所で死ぬ」
机の上に座ったままの彼に、オレンジ色の光がかかる。一体彼は、どれくらいの年月を生きてきたのか。私たちの中を彼の記憶が走り抜けた。今はただ変わらない教室なのに、彼と一緒に長い時を駆け抜けた。
ふと、机の上に座っていた彼が、こちらを見つめる。
「テッドだけは、違うんだ。テッドだけは、毎回同じ場所で、同じように同じ方法で死ぬ。どれだけ繰り返そうと、彼の死は根っこが深くて動かせない。でも、俺は思ったんだ」
「な、何を……ですか?」
「それだけ深い根ならば、動かしてしまえば、また違う結果ができるかもしれない」
学ランの兄ちゃんに、同一人物だと告げられたさんが、ぎゅっと強く私を抱きしめた。私も抱きしめ返した。この兄ちゃんの言うことは、どこか違和感がある。間違っている答えを無理やり押し通そうとしているように見えた。彼は意地になっているように見えるのだ。
兄ちゃんは、私の考えをくみ取るように頷いた。「そうだね、俺はただ、意地になっているだけだと思う。何人も何人も殺してきたくせに、自分の身内だけは死んでほしくないと駄々をこねてるんだ。もしこの世界でテッドが助かったって言っても、俺の世界の彼が助かる訳じゃない。わかってるよ。ただのわがままだ、でもさ」
「救いくらいあったっていいじゃないか。一つでも、助かる未来があるんなら、可能性があるんなら、食らいつくしかないじゃないか」
喉から声を絞り出すように、兄ちゃんの声が震えていた。もう一人のさんの手のひらが震える。彼は呟いた。「でも、無理だ。何度繰り返したって無理だったんだ」「……さん?」
「無理じゃない。諦めるな」
「無理だ、もう数えきれないくらい、繰り返したじゃないか。何度も何度も彼らは俺の前で死んでいったじゃないか」
「そうだ死んでいった。だからこそ、俺は救いをもとめるんだ」
「人生は一回きりだ。こんなことはおかしい。諦めよう」
「それは他の人間が、世界を渡る術を持っていないからだ。俺にはそれがあるじゃないか。世界が尽きるまで、渡り続ける」
「本当はとっくの昔に気付いてる。俺は世界を渡ってるんじゃない。創っているんだ」
「なんだよ、言ってみろよ」
「こんなにも、よく似た世界がいくつもあるなんて、ありえるのか? 世界があるんじゃない。俺を中心にして、世界は無限に増えていく。コピーを繰り返しているだけだ。終わりなんてないんだよ。所詮コピーだ。助かる術は一つもない。全ては決まり切っている」
「だからどうした」
兄ちゃんは机から腰をあげた。私を抱きしめて震えているさんの首根っこをひっつかむ。さんが逃げるように暴れた。けれども兄ちゃんは彼を掴む力を増した。さんが苦しそうに咳こむ。「ちょ、ちょっと乱暴は駄目ですよ!」私が飛びあがって、彼の腕にしがみつこうとしても、びくとも動かない。さんが、あえいだ。そして、大丈夫だから、と言うように私に向かってふらふらと手のひらを伸ばし、横に振る。手出しするな、そう言っているようにも感じた。
「お前は俺の弱い心だ。迷いがあったから、上手く世界を渡れず、半分にちぎれたんだ。なあ俺。俺は気付いたじゃないか。この世界のルールを変える方法に気付いた。迷うなよ、もう手遅れだ。偽善者ぶるな、覚悟を貫けよ」
「だからって、ちゃんは……!」
「なんだよ罪悪感か? 俺だってあるよもちろん。でも忘れんな。被害者ぶるな、俺は加害者だ。だったらもっとシャキッとしろよ!」
「え、ちょ、あの……」
なんでそこで私の名前が出てくるんですか? さすがに黙っていられない。と彼らの間に割り込んだ。兄ちゃんは私を一瞥した後、さんを突き飛ばした。さんはガラガラと周りの机と一緒に地面に沈み込む。大丈夫ですか、と彼に駆け寄ろうとしたとき、兄ちゃんに腕を掴まれた。「ちゃん、俺は気付いたんだ。世界に俺が一人きりだから駄目なんだよ。俺が二人いればいい。そうすれば、きっとうまくいく」
ん? と私は眉をひそめた。俺が二人、という言葉で、兄ちゃんとさんを交互に見る。彼らが二人ということだろうか。けれども何か変だ。さんが、「ごめん」と呟いて、私から目線を逸らした。「え、えっと、二人……?」 私はぺたりと片手で自分の顔を触る。いやいやいや、と首を振った。そう言えば、今の私の名前、なんだっけ。
「・マクドール」
兄ちゃんが、私の腕を掴んだまま声を張り上げた。「俺が君を選んだ。君の世界から、無理やり引っ張りこんだんだ。そして俺の役割を持ってもらうことにした。周りの人間が、俺だと思い込むようにルールをつくりかえた。君が男だと思われているのは、その所為だ」
「ごめん」と、へたり込んだ方のさんが、もう一度呟く。兄ちゃんは悪びれもなく言葉を続けた。「ちゃん、君には俺の身代わりになってもらう。君は丁度よかったんだ。俺になって、テッドを救うための条件がそろっている、最適な人間だった」
「ちょ、ちょっと待って……!」
「待たない。君には命がけでテッドを救ってもらう。前に言ったろ? よろしく頼むって」
「待って、お願い、待って……!」
「待たないって言った。君さえいれば、テッドだけでも助かる。俺は君にソウルイーターの半分を渡してしまった。君はもう逃げられないんだ」
さんが、「自分のために、他人の運命まで巻き込むだなんて」とぼろぼろになったような声で呟いた。そんなさんを兄ちゃんはつまらなさげに鼻を鳴らした。
なんで自分がこんな世界へとやってきてしまったのか。理由なんて考えなかった。自分の理解を超えていて、そういうもんなんだろうな、という程度にしか考えなかった。驚くを通り越して、妙に胸の中は静かだった。私はきっと怒ってもいいはずなのに、腹立たしい気持ちはない。ただ実感がわいていないだけかもしれない。そんなことよりも確認しなきゃならないことが一つある。今すぐ彼に聞かなきゃいけないことがある。「さん」 二人のさんが、私を見た。私は学ランの兄ちゃんの方へと声をかけた。
「私が頑張れば、本当にテッドは助かるんですね」
「もちろんだ」
「絶対ですよね」
「絶対だ」
彼はニヤリと口元をあげた。「ちゃんが断らないことくらい、もう分かってるんだよ。俺がそういう風に選んだんだ。俺達の事情を知っている人間。テッドに愛着を持ってくれるだろう人間。ソウルイーターの魔力を受け入れることができる人間。ちゃん、きみは俺の手のひらの上さ」 あはは、と棒読みに笑みを付け足す。
私は彼をぼんやり見上げた。
兄ちゃんの言葉はいちいちどこか意地悪だった。さんを言葉でずっといじめている。態度も皮肉気だ。「そういう言い方って、ずるいですよね」 ふと、笑ってしまった。「頑張って悪者ぶらないで、いいんですよ」
兄ちゃんは、カッと顔を赤くした。
さんも、兄ちゃんも、同じ人間なのだと彼は言った。自分自身をいじめて、加害者だと主張して、自分の言葉でわざと傷つく。「自分で自分に針を刺して、痛くなって実感しなきゃ、苦しくなるときって、ありますよね」
さんは、優しいなあ。
そう言って呟くとさんは苦しそうな顔をした。兄ちゃんも、何でも屋のさんも、もういない。二人の坊ちゃんは消えて、目の前には緑と紫のバンダナをかぶって、私と同じ赤い服を着た男の子が、私の両手を握りしめて、泣いていた。彼は微かに口元を動かした。ごめん、と動かそうとして、言葉を止めた。俺はずるい。小さな小さな声で、彼は呟いた。
「ちゃんに、半分の呪いを渡したことで、俺の力も半分だけ。もう繰り返せない」
「はい」
「最後のチャンスだ。俺は君を犠牲にしてでも、テッドを助ける」
「わかった」
「……お、俺は……」
「うん」
さんは口ごもった。そして唇をかみしめた。ただ、嗚咽が聞こえた。彼は私の手のひらを放して自分の顔を覆った。小さく屈んだ彼の背中に腕をまわした。「頑張ろうね」 頑張ろう。
今、優しい気持ちでいるのは、実感がわいていないだけかもしれない。もう少ししたら、やっぱり最低だと、私は怒り狂ってしまうのかもしれない。
先のことは分からない。けれども信じたかった。幸せになりたかった。テッドも、さんも、みんなみんな、一緒に幸せになりたかった。「頑張ろうね」
最後にもう一度呟いて、私と彼は目を覚ました。
第二部終了
2011.02.24
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