「もうちょっと、ひどいよね! 聞いてる君!」


第28話  りすりす




バシン! 
深水君が、綺麗な緑色の髪の毛をばさっとゆらしながら、力一杯バシン! (机を)
自分はずずっと紅茶を飲み込んで(入れたのは自分だけど、深水君の台所で入れさせれもらった)、真っ白いお皿に、ちょこんとチョコケーキ(ご主人様が、深水君のお家のお部屋に伺うというと手みやげを持って行けと渡されました)(にしてもなんでうちにケーキがあるんでしょうか)(………ご主人様って甘いもの好き?)

深水君が、ぱくっと口にふわふわスポンジを口にして、「おいしーね!」といった後に、またはっとしたらしく、「ひどいんだってくーん!」「はいはい聞いてますよ。あ、お口にクリームついてます」「え、どこどこ」「違います反対、ああもう取ってあげますからおとなしくしてください!」

ちょんちょんと口元をハンカチで拭いてあげて、つんっと口を(どっかのスネ夫くんみたいに)とがらせた深水くんに、「もう何回も聞きました。桜川さんが、えーと、クラスの人にバカにされてたんですよね?」

そうなんだよー! という言葉と一緒に、またパクリと放り込まれた銀色のスプーン。


「でも深水くんが、ビシッ! といってやったんでしょう?」
「あったりまえ!」


近くにあった大きなリスのぬいぐるみを、彼はぎゅーっと抱きしめて、「だってヒトミ先輩に失礼だもん!」「そうですねぇ」
もふもふした、大きなぬいぐるみの中に顔をうずめて、ぎゅっぎゅっ! むむ。かわいいです(深水くんって、考えてみればリスに似ている気がします)



「深水君って、ホントかわいいですねぇ」






「って、事があったんですよ」
「別に俺に報告する必要はないんだけどよ」

いえ、ご主人様ですから! といおうとした途端に、テーブルをバシッと叩かれた「(しゅん)……剣之助さん」「(こいつは未だに)……ああ」………なんでご主人様はこんなに反応が早いんだろう。
無言でもぐもぐとご飯を口に詰め込む。初めは自分が剣之助さんのご飯の残りを全部が終わった後に食べていたのですが、剣之助さんが、「一緒に食べた方が、片づけが楽だろ」といって一緒に食べる事になりました(……これでいいんでしょうか自分)始めらへんは「いえ結構です!」といっていたものの、ずーんと悪くなる剣之助さんの機嫌に、ビクビクしながらご一緒させて頂く事になりました(ローランさん怒らないでください)

「にしてもあの大きなリスのぬいぐるみ。あれ深水くんが買ったんでしょうかねぇ」
「や、誕生日プレゼントだって、先輩にもらったっつってた」
「たんじょうび? だれにですか」
「鷹士さんの妹の。4月のいつかに、颯大の」
「あちゃー、すっかりスルーしちゃってました! 後で何かお渡ししなければ」


むむむ、と考えた私の脳みそに、「………俺も、近いんだけど」って声は、聞こえなかった。「あ、ご主人様、ケーキ美味しかったですどこで買われたんですか?」「………っ! ご、ごしゅじんさまじゃねぇ、けんの、剣之助だ!!」「す、すみませ……っ!(な、なんかすごい真っ赤ですどうしよう!)」






  


2007.11.21