全てが終わった後、は空を見上げた。ああ、青いなあ……足の裏がぐにょぐにょするなー



 ぼろぼろ



「やった! やったぞ! もバルレルも、ありがとー!」
「くっ……!」

嬉しげに万歳をするマグナと、不満げに舌打ちをするフリップへと目を向け、フー、とは全てを悟りきったため息を一つこぼした。色々と大人になりました。新しい世界を開きました。「おいニンゲン、お前なにぽろぽろ泣いてんだ。きめぇぞ」「お黙り」
よくやったぞー、とにこにこラウルもほほ笑む中、ただただは涙した。生きててよかった。




「え? なに、これでお前も一人前って認められちゃったの?」
「そうなるねー。任務待ちで部屋に待機らしいけど」
「ケッ」
「がーんば」
「まぁろくなものじゃないと思うけどさー」
「ケッ」

とマグナとラウル、そしてマグナが召還した少年はぽてぽてと庭へと足を運ぶ。そんな中でケッケッケッ、とつまらなそうな悪魔っ子を見る。ぶいっとふてくされた顔をして腕を頭の後ろに組み、気の所為かツンツンした髪までがこっちを拒絶しているようだ。まあしょうがないよなぁ、いきなり召還されて戦えだもんなぁ、腹が立つに決まってるさ、と思いながら、はにゅっと少年に手を伸ばす。「ぶえっ!? ひゃにすんにゃ!」「ぶーにぶーに」 ほっぺぶにぶに

「……、何をしているのかね?」
「あ、いやラウルさん、この少年くんがあんまりにもぶーたれていたので思わず」
「しょうへんにゃねー、ばるへるだ!」
、この子ばるへるってうんだって」
「ちっへー!!!」
「多分違うって主張してるぞマグナ」

まあ少年少年、とは少年のほっぺから手を放し、にかっと笑った。「なかよくしよーぜ、同じ仲間同士さー」とぽこぽこ肩をたたくと、「うるせぇ! ニンゲンがでかい面すんじゃねぇ!」 反抗的である。まあしょうがないなぁ、ともう一回はため息をついた。

「マグナ、この子還してやることできんの?」
「うえっ!? 無理無理。普通の召還とは違って、護衛獣としての召還だからさ、簡単には還せないし、還しちゃ困るっていうか……」
「つまりまだまだ半人前ということじゃな」
「ら、ラウル師範〜」
「と、いうことだそうだ」

だからもうちょっと待ってやってくれや、とは他人事にもならないような気持ちで頬を引っ掻いた。けれども少年は恨みがましげにこちらを睨み、「ケッ! だったらもっと礼儀を見せたような態度を見せて欲しいもんだな、アアン?」とあごをしゃくる。態度が悪い。もう一回は少年のほっぺをわしずかんだ。「図が高い! お前も年上への態度を見せろ!」 まるで殿様のような言葉である。「やふぇろーやふぇろー」というような少年の声を聞き、ニヤニヤしていたに、ラウルがぽつりとつぶやいた。

、その子はサプレスの悪魔じゃろう。わしや君よりも、何十倍も年上じゃよ」

「えっ、ホントですか!」とマグナがぎょっとする隣で、もちょっとぎょっとした。「……マジで?」 おそるおそる尋ねてみると、ほっぺを真っ赤にしたまま、彼は再びあごをしゃくる。は恐る恐ると手を放した。その瞬間、少年の拳がの腹にジャストミートした。「ごふっ。す、すみませんでした……」「わかりゃいいんだよ、わかりゃ」


「ところできみの名前はばるへるくんでいいの?」
「バルレルだなめてんのかニンゲンンンン!!!」
「あ、ネスだ。おーい!」
「…………さわがしいのう」



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2011.02.23

1000のお題 【200 兄貴(姉貴)風を吹かす】